かぎ針編み「チューナーケース」の編み方

かぎ針編み「チューナーケース」の編み方 小物入れ

吹奏楽部に所属している娘っ子に私が愛用していたチューナーメトロノームとチューナー用マイクロフォンを貸しているのですが、先日久しぶりに見たらマイクのコードがネジネジになっていて断線寸前でした。。どうやらマイクを本体に差し込んだまま、コードをきつく本体に巻きつけて持ち運んでいたようです。ショックを隠しきれません。。そんなキッチリとした性格だったっけ娘よ。。コードを巻きつけるならゆるく巻こうよ。。

というわけで、マイクが断線して完全に使えなくなる前に、収納ケースを用意することにしました。ケースの購入も検討したのですが(相場1500円前後で購入可能な様子)、なるべく早く手に入れたかったので、手持ちの材料で作ってしまうことにしました。極太のコットンヤーンを使用したので、強度はそこそこあるかと思います。試作も兼ねているので、自分への覚書としてざっくりと編み方を記録します。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

 

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1.材料

・コットンヤーン 極太(1玉約25g)・・・3玉

・刺しゅう糸(1束約8m)・・・5束 or レースヤーン(1玉約20g)・・・約10g

・平ゴム(幅2.5cm)・・・約10cm

・平ゴム(幅1.5cm)・・・約10cm

・ファスナー・・・約40cm

・その他・・・強力両面テープ(布用)、かぎ針3号、8号、閉じ針

※極太のコットンヤーンはダイソーで夏によく見かける糸なのですが、今の時期は手に入りにくいかもしれません。代用する場合は、毛が抜けにくい極太の糸をおススメします。平ゴムは、たまたま手元にサイズ違いがあったのでサイズを変えて使用しましたが、購入する場合は幅1.5cmを20cmでも良いかと思います。刺しゅう糸はレースヤーンでも可能です。多色を使いたいならセットの刺しゅう糸、1色でまとめたいならレースヤーンが使いやすいかと思います。

 

 

2.編み方

1.チューナー収納パーツを編む

より強度を出すために、「うね編み」の技法を使って編みました。かぎ針は8号を使用しています。「鎖編み」18目の作り目から編みはじめ、1段めは作り目の裏山を拾いながら「細編み」、2段め以降は前段の「細編み」の頭奥側1本を拾って「細編み」のすじ編みを編んでいきます。詳しい編み方は「うね編みの編み方」を参考にしてください。全部で11段編みます。

12段めは、立ち上がりの「鎖編み」を1目編んだ後、編地の周囲をグルリと拾いながら「細編み」を編み入れます。角は「細編み」を1目編み入れてください。

目数は(上下)18目×2+(左右)11目×2+(角)1目×4=62目となります。

最後は段のはじめの1目めの「細編み」に「引き抜き編み」を編んで編地を「わ」にします。

13段めは、12段めの「細編み」の頭奥側1本を拾って、目数の増減無しで「細編みのすじ編み」を編みます。ループを伸ばして一度かぎ針を抜き。目を休ませます。

中央のバンド部分を編んでいきます。かぎ針は3号を使用しました。ピンク色の糸から編みはじめています。平ゴムの伸び率を考えて、やや長めに目数を決めます。私は「鎖編み」30目の作り目から編みはじめ、平ゴムの幅に合わせて「細編み」と「長編み」を組み合わせながら編地を決めました。ピンク色の糸の段は「長編み」3段、「細編み」1段。紫の糸の段は「長編み」3段編んでいます。お手持ちの平ゴムの幅と厚みに合わせて段数と目数を決めてください。「細編み」で「鎖編み」1目、「中長編み」で「鎖編み」2目、「長編み」で「鎖編み」3目の長さになります。

編地を編み終わったら、平ゴムを入れ(後ほどご紹介するネット部分の平ゴムは、この時点で編地に平ゴムを縫い付けました。結果ケース部分の編地に平ゴムを縫い付ける手間が省けたので、私にはそのほうが作りやすかったです。お好きな方で作成してください。)

編地の上下を合わせて、「引き抜き編み」で編地を閉じます。

バンドが出来たら、ケースの中央部分「細編み」の頭半目部分へ平ゴム→編地の順番に縫い付けます。「細編み」の頭をすべて縫わないように気を付けてください。(バンドの編地へ平ゴムを縫い付けた場合は、ここで縫い付けずにケースの14段めを編む時にバンドの編地を一緒に編みくるんでください。)

画像は「細編み」の頭半目部分に、バンドの編地を縫い終わったところです。14段めを編む時は、手前側半目を拾って編みます。

休ませていたループにかぎ針を入れ、目数の増減無しで2段「細編み」を編みます。バンド部分は残していた半目を拾って編んでください。一度編み終わりの処理をして、糸をカットします。

端から数えて5目めに糸を付け、「細編み」を10目編みます。後ほど縫い付けるために使用するので、糸端は長めに残してカットしてください。

 

 

2.マイク収納パーツを編む

チューナー収納パーツと同様に、「鎖編み」18目の作り目から編みはじめ、うね編み模様になるように、11段「細編みのすじ編み」を編みます。12段め編地の周囲を「細編み」で編んだ後、一度編み終わりの処理をして糸をカットしてください。

ネット部分の入口を編みます。かぎ針は3号を使用します。紫色の糸から編みはじめています。平ゴムの伸び率を考えて、こちらもやや長めに目数を決めますが、後ほどネット編みをするので、目数は5の倍数+1目に設定します。私は「鎖編み」31目の作り目から編みはじめ、平ゴムの幅に合わせて紫の糸で「細編み」1段→「長編み」2段→水色の糸に付け替えて「長編み」2段→「細編み」1段編みました。ループを休ませて、編地の端から2目めに平ゴムを縫い付けます。

休ませていたループをかぎ針に戻し、編地の上下を合わせてすくいながら「細編み」で編み閉じます。

ピンク色の糸を端に付け、「鎖編み5目のネット編み」を8段編みます。9段めは「鎖編み」4目でネット編みを編みます。

ケースの編地の端から5目めに糸を付け、ネット編みの入口を合わせます。このままネットの編地の端と、ケース編地の「細編み」の頭奥1本を一緒に拾いながら、グルリと「細編みのすじ編み」を編みます。

ネットの部分は「鎖目」をすっぽりと拾ってください。

続けて、「細編み」を全部で3段編みます。4段めは「細編み」を10目編んで糸をカットします。

 

 

3.各パーツを組み立てる

チューナー収納パーツを編んだときに残しておいた糸を閉じ針に通し、マイク収納パーツと合わせて、4段めで編んだ「細編み」の10目部分を巻きかがりで縫い閉じます。

ファスナーの両端に両面テープを貼ります。私は配分に失敗してしまいましたが。。両面テープを半分にカットして貼ると、ちょうどファスナーにかからずに貼り付けられると思います。テープが布部分からはみ出さないように気を付けてください。

ケースのフチへファスナーを貼ります。ケース最終段の「細編み」の頭がテープの端と合うように貼り合わせてください。一度貼ってしまうとやり直しが出来ないので、ファスナーの長さと編地が合うように慎重に作業を進めてください。

実際にチューナーとマイクを入れてみました。使用感は良い感じです♪

ファスナーを閉じたところです。

柔らかい素材なので形が少々変形しますが、チューナーとマイクはしっかりと守ってくれそうです。

需要があまり無いかなと思ったので、駆け足でご紹介してしまいましたが、見てくださる方が多いようなら編み図も作って改良出来るところはしつつ、改めて作り方をご紹介したいと思います。

どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです♪

 

 

2021.12.10 追記:

毎日ケースを使用していると、ファスナーと編地を接着していた両面テープが端から剥がれてきてしまいました。ファスナーの開閉部分は、どうしても負荷がかかりやすいようです。結果、ファスナー留めを作っていなかったこともあり、引手の金具が外れてしまいました。両面テープだけだと耐久性が弱いことがわかったので、縫い糸でファスナー留めを縫い、ファスナーの両端だけ編地に縫い付けました。このまま様子を見たいと思います!

 

 

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