かぎ針編み「透かし編みのショルダーバッグ」編み図と編み方

かぎ針編み「透かし編みのワンショルダーバッグ」編み図と編み方 バッグ

今回は、持ち物が少ないお出かけに使うための小さいバッグを編みました。バッグの形は、私が普段使用している大きめの長財布がすっぽりと入るような長方形のバッグにしました。バッグの内側には裏布を付けずに、市販の巾着やビニールバッグなどを入れても夏らしくて良いかと思います。また、肩紐はチェーンや革紐などで代用しても可愛いと思います♪編み図と編み方をご紹介します。

 

【出来上がりサイズ】縦 約22cm × 横 約16cm × 幅 約6cm

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1.材料

セリア「デニムラボ」

・Col No 2・・・3玉

・Col No 1・・・2玉

かぎ針5号、閉じ針

※セリアで購入した「デニムラボ」を使って編みました。

素材は[綿]55パーセント[ポリエステル]45パーセント、糸20g玉巻(糸長 約53m)です。かぎ針は5号を使いました。糸を2色使っているのはデザインを意識したわけではなく、編んでいる途中で糸が足りなくなったときに途中で買い足した糸の色を間違えて購入してしまったからです。。無念。。

裏布はお好みで用意してください。私は内側を自分好みに作りたいので、ランチクロス(約50cm×50cm)1枚、マグネットホック(縫い付けタイプ)、Dカン、ナスカンを用意しました。これらもすべてセリアで購入しています。他に縫い糸も使いました。ちなみに、肩紐をバッグに直接縫い付ける場合は、Dカンとナスカンは必要ありません。

マグネットホックについてですが、今回はバッグ入口の留め具の受け布をタグ代わりの短い編地で対応しているので、足を折り曲げて固定するタイプのマグネットホックだとタグの表に金具が出てしまって危険ですし、タグの裏に接着芯を貼れないため強度が保てないかなと思ったので、縫い付けタイプを使いました。

写真を撮り忘れたので以前のものですみません。今回は使っていない布とマグネットホックが写っていますが、気が付かないふりをしてください。。実際に使ってみたら肩紐が思いのほか伸び縮みしたので、補強するためのステッチテープ(幅15㎜ 長さ1.5m)も後から買い足しました。ステッチテープを貼るための布用の両面テープも用意してください。

 

 

2.編み図と編み方

各編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。

1.底の編み方

「鎖編み」39目の作り目から編みはじめ、編地を裏表に返しながら目数の増減無しで「細編み」を全部で15段編みます。

 

2.側面の編み方

側面は底の編地の最終だから続けて、端の目1目+(12目7段1模様)×3+1目+端の目1目=39目を繰り返しながら編んでいきます。33段めは「バック細編み」を編んでください。

底の編地から続けて編み終わったら、反対側は底の編地の作り目から目を拾って同様に側面を編みます。

側面のマチ部分は「鎖編み」の作り目15目から編みはじめ、端の目1目+(12目7段1模様)+1目+端の目1目=15目を繰り返しながら編んでいきます。同じものを2枚編んでください。

底の編地が中央にある側面の編地が1枚、マチ部分の編地が2枚編めました。

マチと側面の編地2枚を合わせて最終段の端の目に糸を付け、続けて向かい合った端の目を拾いながら「細編み」で編みつなぎます。このときに、側面の編地の「細編み」の段は「細編み」の足を拾って「細編み」、「長編み」の段は「長編み」の頭を拾って「細編み」+「鎖編み」2目を編みながらつなげてください。画像のグレーの糸を側面の編地とした場合、白い糸が編地をつなぐ糸になります。赤い編み記号が編地の模様で、黒い編み記号がつなぎの編み記号です。

この編み方は編地を合わせるときに「長編み」の足の端に「細編み」が入らないので、直線がきれいにでます。

左右のマチを合わせて四角く編み合わせ、余分な糸をカットして糸端を処理してください。

今回はあえてバッグの角を立体的なデザインにしたかったので、「細編み」で編み合わせました。

 

3.バッグの組み立て方

Dカンを取り付ける用(「鎖編み」の作り目3目「細編み」13段)とマグネットホックを縫い付ける用(「鎖編み」の作り目8目「細編み」10段)にタグを2枚編みます。肩紐をバッグに直接縫い付ける場合は、Dカン用の編地は必要ありません。

タグにマグネットホックを縫い付けます。

ホック自体が薄くて縫い付けタイプなので、タグの後ろ側はフラットになります。

続いて肩紐を編みます。ちなみに三つ編みのデザインにしたのは、糸の色を間違えて購入した結果2色とも残りの糸が中途半端な長さしかなかったので、苦肉の策を投じた結果です。。反省。

「鎖編み」3目の作り目から編みはじめ、「細編み」を8段、「細編みを2目編み入れる」を1段編んで3目増し、そのまま「細編み」を6段編みます。

15段め以降は、「細編み」2目ずつのコードを3本それぞれ90cmほど編みます。2本めと3本目は15段めから目を拾って編みはじめてください。詳しい編み方はリンク先の「4.肩ひもの編み方」を参考にしてください。なお、リンク先では「長編み」でコードを編んでいますが、今回は「細編み」2目で編みました。コードの編み終わりの糸端は後からコードを編み足す場合を考慮して、ある程度の長さを残してカットしてください。

3本のコードで3つ編みを編み終えたら、一度ご自身の肩にヒモをかけて長さを確認してください。お手持ちのバッグの肩紐と長さを比較しても良いと思います。短い場合はコードを編み足し、長すぎる場合は糸をほどいて調節してください。このとき、ナスカンの長さと金具を取り付けるための端の編地の長さの合計も考慮してください。

三つ編みを編みつないで端の編地を編み終わったら、両端にナスカンを通して縫い閉じます。

ここで問題が発覚しました。リンク先のバッグの肩紐は麻素材を編み入れていたので、ヒモの伸び縮みが少なく気にならなかったのですが、今回の肩紐はバッグの中身が空の場合と、物を入れた場合で10cmくらい長さが変わってしましました。。

画像は中身が空の状態です。

ここから、お財布など必要な物を入れると。。

肩紐がかなり伸びました。文字のあたりに注目していただけたら、長さの比較がわかりやすいかと思います。

バッグの中身によって肩紐の長さが変わってしまうと使いづらいので、伸び縮みを防ぐべく布用の両面テープを使ってステッチテープを貼りました。テープの長さは、手持ちのカバンで使いやすいサイズの肩紐の長さに合わせました。

肩紐を編み終わってから失敗に気付いたのでステッチテープを貼ることで対応しましたが、肩紐に長さ調節ができるアジャスターを付けても良いかもしれません。アジャスターを付ける場合は、3つ編み部分を減らして「細編み」の編地部分を長くしたり、ナスカンの取り付け位置が変わったりと肩紐のデザインを変更しなければなりませんが、都度長さを変えられたほうが使い勝手は良さそうです。身長によって使いやすい肩紐の長さは人それぞれだと思うので、お好みでデザインを決めてください。

次に、タグにDカンを通してバッグのマチの中央に縫い付けます。

両サイドに縫い付けてください。

ここからは内布を付けていきますが、今年は透け感が流行っているらしいので、内布が必要無い方はこの後マグネットホックをバッグに縫い付けて完成になります。

内布については完全に好みかなと思います。ご参考までに、内布が有る無しでバッグの形がどの程度変わるのか比較して見ます。

【内布が無く、中身も空のバッグ】

【内布が無く、中に持ち歩きに必要な物をいれたバッグ】

【内布を付けたあとに、中に持ち歩きに必要な物をいれたバッグ】

やはり内布を付けた方がバッグの形は安定しますが、中に入れた物によってバッグの形が変わるのもまた楽しいのかもしれません。ご自身の好みに合わせて使いわけてください。

私は内布が欲しい派なので、内布を縫い付けていきます!

側面の編地とマチの編地のほかにポケット用の布を切り出しました。サイズは編地の大きさ+縫い代2cmで設定しています。端処理をミシンでする場合は、縫い代は1cmほどあれば良いかと思います。

切り出した布の端を幅1cmの3つ折りにしてぐるりと縫います。続いて、ポケットを縫い付けます。

糸のほつれを防ぐための布端の処理ですが、今回縫い糸を節約したかったので端ミシンではなく3つ折りにすることで端を処理してみました。見た目がすっきりとして良い感じになりましたが、細い幅を3つ折りで縫うのが難しかったです。。私には1cm幅が限界でした。。

側面の布地とマチの布地を合わせて縫います。3つ折りにした布端の根本あたりを狙ってミシンをかけると縫いやすかったです。

編地と布地を中表に合わせ、上部の端を一周ぐるりと縫います。上から2段めあたりの「細編み」の頭に合わせるように布地をセットしてください。編地にミシンで布を縫いつけるときは、編み糸に近い色の糸を使ってください。

縫い終わったら、編地を表に返します。

最後に、マグネットホックを縫い付けたタグを側面の中央に縫い付けます。タグの端の目とバック細編み目の足を合わせて縫い付けてください。

肩紐を付けたら「透かし編みのショルダーバッグ」完成です!

私が普段使いしている大きな長財布もすっぽりと入りました。想像以上に収納力があったので、お出かけバッグとして重宝しそうです♪

読んで頂いてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。

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