かぎ針編みの模様(その11)ー松編み、シェル編みの編み方

かぎ針編みの模様その11ー松編み、シェル編みの編み方 編み地コレクション

編み地コレクション第11作めは「松編み」「逆さ松編み」「シェル編み」というかぎ針編みの技法を使った編み地をご紹介します。

「松編み」とは、「長編み」5目を前段の1つの目に編み入る、または前段の「鎖編み」に連続して編み入れることで「松」のような模様を作り出す技法です。

「シェル編み」とは、「長編み」2目+「鎖編み」1目+「長編み」2目を前段の1つの目に編み入る、または前段の「鎖編み」に連続して編み入れることで「貝」のような模様を作り出す技法です。

編みあがりに大きな違いはありませんが、「シェル編み」のほうが連続して模様を編んだときに、模様が上に綺麗に積みあがっていくように感じます。

「逆さ松編み」とは、前段の目に編み入れた未完成の「長編み」5目をまとめて1つに編むことによって、松が逆さまになったような模様を作り出す技法です。

これらの模様はセーターやマフラー、スヌード、ひざ掛け等サイズの大きな編み地に使用すると、連続した模様が可愛く浮き出てくるのでおススメです。編み図と編み方をご紹介します。

 

 

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1.松編み

1.松編み(1目に編み入れる)

1.編み図

「鎖編み」21目の作り目から編みはじめ、奇数段で「松編み」、偶数段は「鎖編み」と「長編み」を編み入れていきます。

作り目の決め方は

(「長編み」1目+「松編み」鎖編み5目+「長編み」1目)×3=21目

です。編み図をクリックしていただくと画像が大きくなります。

 

2.編み方

編み地を編むかぎ針より、1号大きいかぎ針で作り目をすると、目を拾いやすいです。ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。

4号のかぎ針で作り目を21目編んだら、かぎ針を3号に変更し立ち上がりの「鎖編み」1目を編み、作り目の1目めに「細編み」を編み入れます。作り目を2目飛ばして、かぎ針に糸をかけ、3目めに針先を入れます。

さらに針先に糸をかけて引き出します。

針先に糸をかけて、かぎ針にかかっている2つのループを引き抜きます。

さらに針先に糸をかけて、2つのループを引き抜き、「長編み」を1つ完成させます。

残り4つの「長編み」も同じ作り目(画像の→の箇所)に編み入れます。

「松編み」模様が、1目編めました。続けて編み図のとおりに、作り目を2つ飛ばして、3目めと4目め(画像の→の箇所)にそれぞれ「細編み」を編み入れます。

「細編み」が2目編めました。

また作り目を2つ飛ばして、3目めに「長編み」を5目編み入れる。。を編み図の通りに繰り返し、1段めを完成させます。

2段めは「鎖編み」3目で立ち上がり、続いて「鎖編み」2目、前段の「長編み」を5目編み入れた「松編み」の中央3目めの頭(画像の→の箇所)に「細編み」、前段の「細編み」を編んだところに「長編み」を編み入れる。。を繰り返しながら編み図の通りに編みます。

2段めが編み終わりました。

3段めは、2段めの「細編み」の頭(画像の→の箇所)を拾って、

「長編み」5目を編み入れます。2段めの「長編み」には「細編み」を編み入れます。

続けて編み図通りに編むと、「松編み(1目に編み入れる)」の編地完成です。

 

 

2.松編み(鎖編みに編み入れる)

1.編み図

「鎖編み」13目の作り目から編みはじめ、奇数段は「鎖編み」と「細編み」、偶数段に「松編み」を編み入れていきます。「松編み」の模様が前段と交互に現れるように、意識して編んでください。

作り目の決め方は

(「鎖編み」3目+「細編み」1目)×3+1目=13目

です。編み図をクリックしていただくと画像が大きくなります。

 

2.編み方

「鎖編み」の作り目13目から編みはじめ、1段めは「細編み」と「鎖編み」の組み合わせを編み入れます。

2段めは「鎖編み」3目で立ち上がり、前段の「鎖編み」にすっぽりと針先を入れて「長編み」を5目を編み入れてください。3段めは、前段の「長編み」中央3目めの頭(画像→の箇所)に「細編み」を編みながら、「鎖編み」と「細編み」を繰り返して編みます。

3段めが編めました。

4段めは、2段めの「松編み」と模様の現れ方が交互になります。端の「鎖編み」部分には「松模様」が半分になるよう、「長編み」を3目編み入れてください。

続けて編み図通りに編むと、「松編み(鎖編みに編み入れる)」の編地完成です。

「1目に編み入れる」松編みと、「鎖編みに編み入れる」松編みを比較してみました。

1目に編み入れたほうが、「松」の模様が引き締まって見える気がします。

作品の雰囲気に合わせて編み分けてください♪

 

3.逆さ松編み

1.編み図

「鎖編み」の作り目19目から編みはじめ、「長編み5目1度」と「鎖編み」、「長編み」1目を組み合わせながら編んでいきます。奇数段も偶数段も同じ編み方します。

作り目の決め方は

(「鎖編み」5目(逆さ松編み1模様)+「長編み」1目)×3+1目=19目

です。編み図をクリックしていただくと画像が大きくなります。

 

2.編み方

「鎖編み」19目の作り目から編みはじめ、立ち上がりの「鎖編み」3目、さらに「鎖編み」2目を編みます。台になる作り目を1目飛ばして、2目めから作り目の裏山を拾って、未完成の「長編み」を5目編み入れます。

針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループをすべて引き抜きます。

「逆さ松」が1模様編めました。

続けて「鎖編み」を2目編み、作り目の裏山を拾って「長編み」を編みます。

さらに、「鎖編み」2目→「長編み5目1度」→「鎖編み」1目→「長編み」1目を繰り返し、1段めを完成させます。

2段めは「鎖編み」3目で立ち上がり、さらに「鎖編み」2目を編んだら、前段の「鎖編み」に「未完成の長編み」を2目→前段の「長編み1度」の頭を拾って「未完成の長編み」1目→前段の「鎖編み」に「未完成の長編み」2目を編み入れ、続けて針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループを1度に引き抜き「長編み」を完成させて「逆さ松模様」を編みます。

このまま編み図の通りに編み進め、2段めを完成させます。

同様に3段編んだら、「逆さ松編み」の編み地完成です。

編み地の上下を返したら「松編み」とそれほど変わらないので、編み地に上下のあるセーターや、輪編みのバッグ等におススメの編み方です。

 

2.シェル編み

1.編み図

「鎖編み」17目から編みはじめ、1段めは1目に編み入れる「シェル編み」、2段め以降は「鎖編み」に編み入れる「シェル編み」になります。

作り目の決め方は

「鎖編み」5目(シェル編み1模様)×3+端の目2目=17目

です。編み図をクリックしていただくと画像が大きくなります。

 

2.編み方

作り目を17目編んだら、立ち上がりの「鎖編み」3目を編み、作り目の3目めに「長編み」2目→「鎖編み」1目→「長編み」2目を連続して編み入れます。シェル模様が1つ出来ました。

作り目を4目飛ばして、5目めにシェル模様を編み入れるを2回繰り返し、端の目には「長編み」1目を編み入れます。

2段め以降は「鎖編み」3目で立ち上がり、前段の「長編み」2目の間に編んだ「鎖編み」1目にすっぽりと針先を入れて、「シェル編み」を編み入れます。

引き続き編み図通りに編むと「シェル模様」の編み地完成です。

 

今回は4パターンの編み方をご紹介しました。かぎ針編みには良く出てくるお馴染みの模様なので、ぜひマスターしてください。

 

読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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