かぎ針編みの模様(その12)ーリング編みの編み方

かぎ針編みの模様その12ーリング編みの編み方 編み地コレクション

編み地コレクション第12作めは、「リング編み」というかぎ針編みの技法を使った編み地をご紹介します。

「リング編み」とは、左手の糸をかけている指で糸を伸ばしながら編むことで、糸の輪(リング)を作り出す技法です。かける指の本数を変えることで、長さの違うリングを作ることが出来ます。

以下の画像は、「リング編み」の編み目記号になります。

今回は糸にかける指が1本の「リング編み」、2本の「リング編み」、また「リング編み」を応用した模様編みもご紹介します。

アクリル毛糸で編めば糸のリングがモップや雑巾の代わりにもなりますし、模様編みは透かし模様のようになるので、リストバンドやスヌードにしても可愛いと思います。編み図と編み方をご紹介します。

 

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1.編み図

作り目は「鎖編み」14目です。編み図の4段めは「リング編み」、9段め以降は「リング編み」の模様編みになります。

作り目の決め方は

「リング編み(鎖編み3目)」×4+端の目2目=14目

です。編み図をクリックしていただくと画像が大きくなります。

 

2.編み方

1.「リング編み(指1本分の糸の長さ)」の編み方

「鎖編み」14目の作り目から編みはじめ、作り目の裏山を拾って「細編み」を1段編みます。

2段め以降は「細編みのすじ編み」を編みます。

偶数段は前段の頭手前1本を拾って「細編み」を編み入れます。

奇数段は前段の頭奥側1本を拾って「細編み」を編み入れます。

3段めまで編めました。

4段めは「リング編み」を編んでいきます。「鎖編み」1目で立ち上がり、1目めは前段の「細編み」頭手前1本を拾って「細編み」を編み入れます。2目めを編む前に、以下の画像の様に、左手の中指1本を編み糸の手前に置きます。

置いた中指をそのまま編み地の奥側の下へさげ、前段の「細編み」手前1本に針先を入れます。

針先に糸をかけて引き出します。この時点で、中指に糸が巻き付いています。

また針先に糸をかけて「細編み」を1目完成させます。「細編み」が編めたら、左手の中指を糸の輪(リング)から抜きます。

「リング編み」が1目編めました。リングは編地の向こう側へ出来ていきます。

同様に、また左手の中指を糸の上に置いて、指を下にさげて「細編みのすじ編み」を編み。。と、「リング編み」を繰り返し、残り11目を編みます。最後の1目は「細編みのすじ編み」を編みます。4段めが編めました。

続けて、編み図通りに8段めまで編みます。

 

 

2.「リング編み(指2本分の糸の長さ)」の編み方

指2本の時も基本は同じです。「鎖編み」1目で立ち上がり、1目めは前段の「細編み」頭手前1本を拾って「細編み」を編み入れます。2目めを編む前に、画像の様に左手の中指と薬指の2本を編み糸の前に置きます。

置いた2本の指を、そのまま編地の奥側の下へさげます。

前段の「細編み」頭手前1本に、針先を入れます。

針先に糸をかけて引き抜き、「細編み」を編みます。

指を2本引き抜いたら「リング編み」が1つ完成です。

引き続き「リング編み」を11目編み、最後は「細編みのすじ編み」を編みます。指1本の時よりも長いリングが出来ました。

 

3.リング模様の編み方

ここからは「リング編み」を使った模様編みの編地をご紹介していきます。ここでは、指が2本の時の「リング編み」を使ってご紹介していますが、指が1本の時も、「鎖編み」の目数が4目、端の目が「長々編み」に変更になる以外は、編み方は同じになります。

画像は14目の作り目から編みはじめ、「細編みのすじ編み」を3段めまで編み、続いて4段めの「リング編み」を編み終わったところです。5段めで模様編みを編んでいきます。はじめに、「鎖編み」5目で立ち上がります。

前段のリング3本に針先を入れます。かぎ針を入れる向きに注意してください。そのままかぎ針を上に引き上げます。

すみません。いきなり画像が2つめの模様になってしまいました。。1つめの模様も同様の編み方です。リングをまっすぐ引き上げます。

リングを指で押さえながら、針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているリングを3本引き抜いて糸を通し、

さらに糸をかけて「細編み」を編みます。残り2つの「細編み」も3本のリングに編み入れます。

続けて残りのループも、3本ずつまとめて「細編み」を編み入れます。最後は「3つ巻き長編み」を編みます。

続けて前段の「細編み」の頭1本を拾って、「細編みのすじ編み」を編んでいきます。

「リング編み」の模様編みが編めました。

指1本の「リング編み」の場合も、上記でご紹介した編み図通りに編みました。8段めまで編んだ「リング編み」を拾って、9段めを編んでいきます。立ち上がりの「鎖編み」は4目、端の目は「長々編み」です。

続けて編み図通りに編み進み、12段めを「リング編み」、13段めからは模様編みを編みます。

「リング編み」の模様編みの編地完成です!

リング模様を作る時に、ねじれ模様が現れるよう気を付けてリングを拾ってください。

リング模様も可愛いですが、「リング編み」はタッセルのようにもなるので、ふわふわの糸を使って、バッグやラグのフチに編み入れても可愛いと思います♪

読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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