かぎ針編みでよく使われる編み目でもある、「玉編み」と「パプコーン編み」の違いについてご紹介します。
「玉編み」とは、複数の未完成の編み目をまとめて1目に編む技法です。
「パプコーン編み」とは、複数の編み目を完成させてから1目に編んで「鎖編み」で引き締める技法です。
とても似ている編み目ですが、「パプコーン編み」のほうがより立体的な模様になり、表と裏の編み地に明確な違いが現れます。
1.「長編み5目の玉編み」の編み図
以下は、「玉編み」の編み記号を用いた編み図です。「長編み」がまとめて1つで表されています。
「玉編み」の編み方は、以下のリンクを参考にしてください。
2.「長編み5目のパプコーン編み」の編み図
以下は、「パプコーン編み」の編み記号を用いた編み図です。「長編み」記号をまとめるように、上に「鎖編み」記号が描かれています。
「パプコーン編み」の編み方は、以下のリンクを参考にしてください。
3.表地の比較
向かって左側が「パプコーン編み」、右側が「玉編み」の表から見た編み地です。
両方の編み方とも、1段めの「1目に編み入れる」編み方をしたほうが、編み目がより立体的に見えます。
4.裏地の比較
向かって左側が「パプコーン編み」、右側が「玉編み」の裏から見た編み地になります。
裏地の方が、編み目の違いがわかりやすいかと思います。「玉編み」の編地は裏表の変化がそれほど無いのに対して、「パプコーン編み」の編地は裏表に明確な違いが見えます。
個人的な感想なのですが、「玉編み」はわりと編み模様の全般に用いられることが多いのですが、「パプコーン」編みはケーブル模様などと一緒に登場することが多い印象です。作品のポイント使いに向いている編み目なのかなと思います。
例えば、以下のケーブル模様の編地は「玉編み」と「パプコーン編み」両方を使って編んでいます。中央のダイヤ柄を挟んで、両側に木の模様をイメージしてデザインしました。
編み図はこちらです。
木に実がなっているイメージで模様を編みたかったので、実の部分が立体的な丸みが出るように「パプコーン編み」を使いました。木や枝、中央のダイヤ柄は、ほどよい丸みを出したかったので、「玉編み」を使いました。このように、それぞれの編み目に違う良さがあるので、作品の目的に合わせて編み目を選ぶと良いと思います♪
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。