第4弾は「うね編み」という編み地をご紹介します。
うね編みとは、前段の頭の奥側半目を拾って編む技法で、拾わなかった手前側の半目がすじ状に出てきます。大きな凹凸が出来るので、作品の編み地に凹凸を利用したいときにお勧めです。ボトルカバーやリストバンドなどに応用出来ます。編み図と編み方をご紹介します。
1.編み図
鎖編みの作り目から始めて、1段目は作り目の裏山を拾って細編みを編み、2段目からは前段の頭の奥側半目を拾って細編みを編んでいきます。
2.編み方
1.鎖編みの作り目を10目作る
編み地を編むかぎ針より1号大きいかぎ針で作り目をすると目を拾いやすいです。ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。
ちなみに鎖編みを始める前の、最初の針にかける輪から作る目は作り目のカウントに加えません。
2.1段めを編む
作り目を10目編み終えたら、実際に編み進めるかぎ針へ号数を変えます。ここでは4号のかぎ針から3号のかぎ針へチェンジします。
「鎖編み1目」で立ち上がり、続いて作り目の裏山にかぎ針を入れます。ちなみに。。「細編み」は立ち上がりの鎖目を1目とは数えないので、台の目はありません。かぎ針側から数えて裏山の2つめが、作り目の1目めになります。
かぎ針に糸をかけて裏山から糸を引き出します。
またかぎ針に糸をかけて、かぎ針にかかっているループ2つを引き抜きます。「細編み」が1目編めました。
同様に繰り返し、1段めを編みます。
3.2段めを編む
立ち上がりの「鎖編み」を1目編んだら、編み地をかぎ針を軸に手前から奥側へ反時計回りに回転させます。前段の頭の目「奥側半目」(画像の黒い線)にかぎ針を入れ、「細編み」を編んでいきます。
2段めが編み終わりました。
4.3段め~編み終わりまで
3段めも「鎖編み1目」で立ち上がり、編み地を反時計回りに回転した後、前段の頭奥側半目を拾いながら「細編み」を編みます。
同様に10段編み終わったら、編み地の完成です!
細編みだけの編み地と比較してみました。編み地に凹凸が出ているのが伝わるでしょうか?
太い糸で編むとより凹凸が浮き出ます。
うね編みでも全段違う色の糸で編んでみました。
よね編みの編み地とも比較してみました。それぞれ特徴が出ていて面白いです。
皆さまも「うね編み」の凹凸を活かした作品作りを楽しんでみてください。
追記:
・うね編みの技法を用いて「2way小物入れトレー」を編んでみました。
・うね編みの技法を用いて「3つ編みヘアバンド」を編んでみました。
刺繍糸でかぎ針編み「うね編み模様の3つ編みヘアバンド」の編み方