糸玉(材質:コットン100%)の「ハーブ染め」2日めと3日めの工程をご紹介します。
1日めの工程は以下のリンクを参考にしてください。
初めてのハーブ染め「コットン100パーセントの糸を染めてみた」1日め
1.(2日め)染めの作業
1.ハーブ染液を抽出(40分)
糸を染めるために使ったハーブは約40gです。ハーブの量は、染める生地や糸の量に対してフレッシュであれば同量から2倍、ドライであれば半量以上を使います。今回は少し多めに用意しました。
鍋に2リットルの水を入れ、ハーブを投入します。
鍋を火にかけます。沸騰後は弱火にし、時々菜ばしでかき混ぜながら40分程煮出します。
2.ろ過
2リットルの染液が入るような鍋またはバケツの上に、ザルとこし布をのせます。
上から煮出した液を流します。
残ったハーブもこし布に包んで、固く絞ってください。
3.下染め染色(40分)
染液を鍋に戻して、50度くらいに冷まします。
下処理をした糸を投入します。鍋を火にかけ、沸騰後は弱火にします。時々やさしく菜ばしでかき混ぜながら、40分ほど煮染めをしてください。
4.水洗い
染液はまだ使用するので、捨てずに残して置いてください。糸が熱いので、厚めのゴム手袋を着用して作業することをおススメします。糸を軽く絞ってザルに上げます。ゴム手袋が薄くて熱い糸を触れない場合は、菜ばしでそのままザルに上げても大丈夫です。
水に染液の色が出なくなるまで、糸をすすぎ洗いします。ザルの下にボールを入れて、水を流しながら洗いました。
薄いピンクに染まってきました。
5.媒染(30分)
媒染(ばいせん)液を作ります。焼きミョウバン5gを小鉢に入れ、温湯(42度くらい)で溶かします。
染液とは別の鍋に2リットルの温湯を入れ、溶かしたミョウバン液を入れてよく混ぜます。
作った媒染液の中へ糸を入れ、火にかけずに30分ほど漬け込みます。ムラにならないように時々菜ばしでかき混ぜてください。
6.水洗い
媒染液から取り出し、水でよくすすぎ洗いをして水気を切ります。
7.本染め染色(40分)
残して置いた染液を再び火にかけ、約50度にします。
媒染した糸を入れ、火にかけます。沸騰後は弱火にし、時々菜ばしでかき混ぜながら約40分煮染めをします。
40分経ちました。娘がこし布として使用したガーゼも染めてみたいということで、下染めから急遽ガーゼも追加しています。下処理をしていなくても綿の生地が染まるかどうか実験です。
残った染液です。かなり煮詰まりました。
8.水洗い・脱水・乾燥
再び水に染液の色が出なくなるまで、糸をすすぎ洗いします。
水洗い後、軽く絞ります。
脱水後、水分が出なくなるまで陰干しします。途中で生乾きになったら、かせに両手を入れてさばきながら糸の縮れをなおし、糸が真っ直ぐになるようにしてください。
残った「ローズヒップ」と「ハイビスカス」の染液です。濃いワインレッドになりました。
2.(3日め)完成!
糸が完全に乾燥したら、出来上がりです!お疲れ様でした!
最終的に糸の色はスモークピンクになりました。もう少しピンク色が強く入るかと思っていたのですが、やさしい風合いに仕上がりました。
下処理をしていないこし布は、ほぼ色が入りませんでした。下処理は大事だということを実感しました。。
染める前の糸と比較してみました。画像では少しわかりにくいかもしれませんが、しっかりと染まっています。初めての挑戦にしては上手くできました!若干の色ムラは次回の課題です。。
染め上がった糸は、娘のリクエストで「シュシュ」を編む予定です。
染めを行っている時間は、ハーブの良い香りに囲まれて幸せな時間になりました。毎回同じ色にはならないので、自分だけの色の糸が出来るというのも魅力的です。編み物により愛着が湧きました♪皆さまも豆をゆっくりと煮るように、ハーブ染めを楽しんでみてください。
追記:
・ハーブ染めの糸を使って「シュシュ」を編みました。
・ハーブ染めの糸を使って「がま口財布」を編みました。
・ハーブ染めの糸を使って「5角形の小物入れ」を編みました。