過去5回の投稿にてミニバッグを5個作製してきましたが、今年の夏の普段使い用に編むバッグのデザインは「方眼編みのミニバッグ」に決めました。ここで「方眼編みのミニバッグ」に決めた経緯を説明するために、私が過去に作ってきた夏用バッグをご紹介します。
1)布で作ったバッグ
以下のバッグは、私がバッグを自作するようになったキッカケのバッグになります。
娘の帽子とスカートを作るために購入した生地が大量に残ったので、自分用のバッグを作ってみたのが始まりです。実際に使ってみた結果、ポケットが欲しいところにあったり、デザインやサイズ感も自分好みに出来てとても使いやすく、これ以降普段使いのバッグを自分で作るようになりました。
2)太い「コットン100パーセント」の糸で編んだバッグ
翌年には、ダイソーで見つけたコットンの糸を使って、編み込み模様のバッグを編みました。模様は、図書館で借りた編み込み模様の本を参考に編みました。靴下とレッグウォーマーの編み方が載っている本だったと思います。記憶が不確かですみません。。。持ち手もダイソーで購入したものです。内布を付けて、ファスナーで閉じれるようにしています。
このバッグの欠点は、バッグ本体が重いことと、底のデザインを円にしてしまったことです。ズバゲッティの糸などもそうなのですが、太めのコットン糸は出来上がったバッグその物が重いということを初めて学びました。底のデザインに関しては、私の荷物は長くて四角いものが多いので、さきほどの布バッグのような四角い底に比べて荷物がフィットしづらく少々使いにくかったです。反省。
3)太い「コットン100パーセント」の糸で編んだバッグ(その2)
懲りずにまた同じ種類の糸を使って、バッグを編みました。糸の色がかわいかったのでつい。。ちょうど円形のバッグが流行っていたので、のっかってみたのは良いのですが。。。結局こちらも使いづらくて、娘にあげてしまいました。やはり私には、四角いバッグが使いやすいようです。
以上の経緯があり、今年の試作は「平らな形のトートバッグ」「丸みのあるネットバッグ」「半円のバッグ」「カゴタイプのバッグ」を作ってみたのですが、夏用バッグは私が一番使いやすいであろう、四角い形の「方眼編みのミニバッグ」に決めました。
前置きが長くなりましたが、今回の内容は試作したミニ作品をもとに、大きな作品を作った工程のご紹介になります。色々な作品にも応用出来るので、参考にしていただけたら嬉しいです。
1.材料
コットン100パーセントの糸(トロピカルコットン グリーン)・・・2玉
コットン100パーセントの糸(NEW エンジェルコットン 生成り)・・・2玉
内布用の巾着バッグ Lサイズ 1つ、かぎ針 5号、縫い糸、縫い針
※今回はセリアで購入した糸を使って編んでいます。糸の太さ表記を見つけられなかったのですが、おそらく中細タイプかと思います。袋に入っていない糸を買うときは、なるべくLot No.が同じかどうかを確認してから購入することをおススメします。内布には巾着を使ってみました。こちらもセリアで購入した物です。内布に巾着を使ってみるのは初めての試みなので、使いやすいことを祈ります。糸は予定量より少し多めに購入しています。実際に使ったのは、2玉ずつでした。
本当は、同じシリーズの糸のほうが質感や太さなども同じなので扱いやすいのですが、今回は生成り色をどうしても使いたくて、やむ無く違うシリーズの糸を選びました。好みの色がある場合は、なるべく同じシリーズの糸を使うことをおススメします。
糸量の見積もり方は、作りたい作品の総面積を合計し、作品を作る糸で10cm×10cmのゲージを編んでその重さと面積の割合をもとに、大まかに必要な糸量を計算します。実際には少しずれることもあるので、必要量よりも1玉ほど多めに用意することをおススメします。
手順としては【製図→ゲージ→糸量の見積もり】になります。
2.編み図
バッグのサイズは、冒頭でご紹介した布バッグを参考にしました。編み図というより製図に近いかもしれません。必要なパーツを書き出して、そこに編み記号を載せています。
底の目数がバッグの長辺、段数がバッグの短辺になります。方眼編み模様でゲージを編み、ゲージをもとにご自分の作りたいサイズに合わせて、底の目数と段数を計算してください。方眼編みの模様は、以下のリンク「2.側面を編む」の長辺部分を参考にしてください。今回はミニバッグの時と違い、短辺部分も「長編み」4目と「鎖編み」2目の組み合わせで編んでいるので気を付けてください。
目数は模様の数で決めます。6の倍数ー2目で計算してください。角の部分は「長編み」1目で編んでいます。長辺の模様1段めは「長編み」4目+「鎖編み」2目から編みはじめ、「長編み」4目で終わるようにしてください。
段数も模様の数で決めます。目数と同様に6の倍数ー2目で段数を計算します。底の1段が短辺の1目になるよう計算してください。短辺の模様1段めは「長編み」1目+「鎖編み」2目+「長編み」1目から編みはじめ、「長編み」1目で編み終わるようにしてください。
私は、作り目58目、段数28段で底を編みました。タック部分の詳しい編み方や底の部分の編み方も「方眼編みのミニバッグ」を参考にしてください。
持ち手を編み図に入れ忘れました。。持ち手は、「鎖編み」5目で作り目を編み、「細編み」1段→「長編み」1段の組み合わせを30cm編んだ後、フチをグルリと「細編み」で編んでいます。
3.内布の付け方
画像は、底を編み終わったところです。長辺26cm×短辺11cm程度になりました。
かぎ針編み「方眼編みのミニバッグ」の編み方で詳しい編み方をご紹介しているので、ここでは編み方の説明を省略し、内布の付け方をご紹介していきます。
フチのタックの段を編み終わったら、一度ループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、目を休めておきます。続いて、バッグの内側に巾着を付けます。まず、巾着にマチを作ります。底の角を三角に折って、中心から5cmずつのところに線を引きます。
引いた線の箇所を縫います。ミシンでも良いですし、手縫いでも大丈夫です。私は半返し縫いで縫いました。バッグを開いたときに巾着の内側が見えるので、マチ部分は外側に倒してバッグの内側からマチ部分が見えないようにしました。両側を縫ってください。
続いて、バッグの長さに合わせて縫い線を引きます。一度巾着をバッグに入れてみて、長さをチェックしてから線を引くとよいと思います。
線に沿って待ち針で留めます。私の場合は巾着とバッグの長さがちょうどよかったので、ぴったりと合わさりましたが、上手くはまらない場合もあるかと思います。巾着のほうが長い時は、少し巾着にギャザーを寄せてから合わせてください。編地の方が長い場合は、1段ほどいてタックを多めにとるか、減らし目をしながら編んで長さを調節してください。
1段めの「細編み」の足あたりを狙って1周グルリと縫い付けます。丁寧に作るならば、巾着の内側と編地を少しすくって縫いつつ、縫い糸が表に出ないようにするのでしょうが。。私はスピードを重視したかったので、編地の表側からミシンで1周縫ってしまいました。休めているループを一緒に縫わないように気を付けてください。コットンの糸なので、毛がミシンに付かなくて縫いやすかったです。皆様もお好みの方法で縫い付けてください。
縫い終わりました。良い感じです♪
次に、休めていたループにかぎ針を通し、編み図のとおりに、「細編みのすじ編み」と「バッグ細編み」でフチを編み、持ち手を縫い付けて完成です!持ち手は、タックを中心にして左右に5cmの箇所に付けています。持ち手の縫い付け部分に、ボタンなどを付けてもかわいいと思います♪
内側はこのようになっています。実際に荷物を入れてみると、荷物を出すたびに巾着の紐を絞るのがとても手間だったので、巾着を使わないときは内側に折り込んで使おうかと思います。。
雨降りの日や、荷物が多いときには紐を絞ればフタ代わりになります。
今年のバッグが無事に編めました!気分だけでも明るくしたくてグリーンを選んだのですが、色使いのせいなのか模様のせいなのか。。なんだか少しレトロな雰囲気のバッグになりました。好みの色で編めるのも手作りの良さだと思います♪
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです♪