春から夏に移り変わるにつれ、気温が高くなる日が増えてきました。私も日々少しでも涼しく過ごしたいと、顔周りの髪をヘアピンで留めるようになりました。せっかくなら可愛いピンで髪を留めたいと思い、かぎ針を使って刺しゅう糸でヘアピンを編みました。パッチンピンをどのように糸で包むか試行錯誤しましたが、なんとか形になったので編み図と編み方をご紹介します。
1.材料
刺しゅう糸(メイン色) ・・・1束(約8m)
刺しゅう糸(刺しゅう用)・・・約1m
かぎ針 3号、毛糸針、刺しゅう針、パッチンピン(長さ5㎝)1個
※茶色のピンの作り方をメインにご紹介しています。材料は以下の画像の物を使用しました。
水色のパッチンピンのように、フチ取りと刺しゅうする部分を同じ色にする場合は、刺しゅう糸2色をそれぞれ約4m程度用意してください。
2.編み図
画像をクリックしていただくと、編み図が大きくなります。
「鎖編み」14目の作り目から編みはじめ、楕円の形に編んでいきます。1段めは「細編み」、2段めからは「細編み」、「中長編み」、「長編み」を順に編みます。「しずく型」のような編地になります。3段めは「バック細編み」でフチ編みを編みます。完成した編地は土台となります。これに「引き抜き編み」で格子模様になるように線を編みつけていきます。「鎖編み」を100目程編んだものをパッチンピンに巻き付け、土台とピンを縫い付けて完成です。
3.編み方
1.土台となる編地を編む
編み図を参考に、土台となる編地を編みます。「バック細編み」の編み方は以下のリンクを参考にしてください。
土台が編めました。フチ編みで色を変更する場合は、3段めの「バック細編み」を編む時に糸の色を変更してください。
2.土台の編地に格子模様を編む
「引き抜き編み」の技法を用いて、編み地に格子を編みつけていきます。
はじめに編地の1段めの「細編み」の隙間からかぎ針を入れ、糸を引き出します。
続いて隣の「細編み」の隙間にかぎ針を入れ、糸を引き出します。
そのままかぎ針に糸をかけずに、かぎ針にかかっているループを引き抜きます。「引き抜き編み」が1目編めました。
同様に、編地の「細編み」の隙間にかぎ針を入れて、1列「引き抜き編み」を編みつけます。編み終わりはループを伸ばしてかぎ針を抜きます。そのままループを伸ばして、一度糸端をすべて表側に出します。
続いて表側に出した糸端を、隙間から裏へ戻します。
裏へ出した糸で2つ目の「引き抜き編み」を編んでいきます。編地の反対側の「細編み」の隙間からかぎ針を入れ、糸を引き出してください。
裏から見るとこのように糸が繋がっています。
編み終わりで糸端を引き出す→裏へ戻す を繰り返して格子模様になるように、「引き抜き編み」を編みます。編む場所は縦2本、横2本になるようにお好みで決めてください。「引き抜き編み」が編み終わったら、糸端はカットして目立たない所に処理します。
3.鎖編みでコードを編み、パッチンピンを包む
「鎖編み」を100目程度編みます。コードが短いと編みなおしになりますが、長ければ後でほどけるので、コードは少し長めに編むことをお勧めします。かぎ針にかかっているループは、引き伸ばしてループを大きくした状態でかぎ針を抜いてください。
コードの編みはじめ側を毛糸針に通し、パッチンピンにグルグルと巻き付けていきます。画像のように、大きくしたループが巻きはじめになるように、位置を調節してください。
画像は1周巻き終わったところです。余ったコードを最初に大きくして残しておいたループに通して、
糸端を引いてループを引き締めてください。糸端はカットせずにそのまま残しておきます。
次に、毛糸針から残ったコードを抜き、余分な鎖目はほどきます。ほどいた糸をピンに巻き付けたコードの中に通し、カットして糸端を処理します。
4.パッチンピンと編み地を縫い付ける
ループを引き締めた糸をある程度の長さを残してカットし、刺しゅう針に通します。
編地とパッチンピンに巻き付けた鎖のコードを拾って、縫い合わせていきます。
ピンの根本の部分は、編地と鎖のコードを往復しながら縫い糸で包んでいきます。
パッチンピンを裏から見たところです。根本の部分が隠れるように縫い包んでください。
パッチンピンの完成です!
こちらは色違いです。フチと格子の模様を同じ色で編みました。夏向けの爽やかな色合いになりました。
裏から見るとこのようになります。
髪に後が残りにくいところがお気に入りです。皆さまもお好きな色で編んでオリジナルを楽しんでください♪
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。