編み地コレクション第3作めは、「方眼編み」の技法を用いた編み地をご紹介します。
「鎖編み」と「長編み」を組み合わせてマス目を作成し、マス目を「長編み」でうめることで模様を作ります。基本的な編み方の組み合わせで模様を描けるので、簡単にオリジナルの模様を作成することができます。
「方眼編み」の編み地は、ランチマットやコースター、ドイリーなどに応用出来ます。
今回は、ハートの模様を「方眼編み」で編みました。編み図と編み方をご紹介します。
1.編み図
画像をクリックしていただくと、編み図が大きくなります。
「鎖編み」の作り目から編みはじめ、「長編み」と「鎖編み」を組み合わせて編んでいきます。
2.編み方
1.作り目を編む
編み地を編むかぎ針より、1号大きいかぎ針で作り目をすると目を拾いやすいです。ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。
「鎖編み」を22目編みます。ちなみに「鎖編み」を始める前の、最初の針にかける「わ」から作る目は、作り目のカウントに加えません。画像の→の箇所です。
2.1段めを編む
作り目を22目編み終えたら、実際に編み進めるかぎ針へ号数を変えます。
4号のかぎ針から3号のかぎ針へチェンジしました。3号のかぎ針で「鎖編み」5目を編みます。続いて作り目を3目飛ばして、4目めの裏山に針を入れ、「長編み」を1目編みます。
目の数え方ですが、かぎ針側から数えて①が「2段めの鎖編み2目」、②が「長編みの立ち上がりの鎖編み3目」、③が「台の目1目+作り目2目」、④が作り目の4目めになります。
作り目の4目めにかぎ針を入れて、「長編み」を編みます。
かぎ針に糸をかけてから、作り目の4目めに針先を入れて糸を引き出し、
さらに針先に糸をかけて、かぎ針にかかっている手前のループ2つを引き抜き、
さらに糸をかけて、かぎ針にかかっているループを2つ引き抜きます。「長編み」が1目編めました。
続けて「鎖編み2目」→「作り目を2つ飛ばして3目めに「長編み1目」」を編みます。
2つめの方眼が出来ました。繰り返して→の箇所に「長編み」を編み入れながら編み進め、1段めを編みます。
3.2段めを編む
1段めの編み終わりから続けて「鎖編み5目(立ち上がりの鎖編み3目+鎖編み2目)」を編みます。
編み地を反時計回りに回転し、1段めと同様に「鎖編み2目」→「前段の長編みの頭を拾って「長編み1目」」を繰り返し編み入れます。
方眼をうめる「長編み」は、前段の「鎖編み」2目をすっぽりと拾って「長編み2目」を編み入れます。3目めは前段の「長編み」の頭を拾って「長編み」を編み入れます。
端の「長編み」は、前段の鎖目3目めの鎖半目と裏山(オレンジの線)の2本を拾って、「長編み」を編みます。
2段めの完成です。
4.3段めを編む
編み図を見ながら方眼をうめる部分に「長編み」を編み入れていきます。黒丸の箇所は、前段の「鎖編み」をすっぽりと拾って「長編み」を編み入れています。
3段めが編めました。
続けて、編み図を参考に編み進めていくと「方眼編み」の完成です。
このままだと編み地が安定していないので、仕上げにスチームアイロンをあてます。
仕上がりのサイズを意識して、アイロン台に細かく待ち針で留めます。アイロンを数センチ浮かせてスチームをあててください。このまま編み地が冷えるまで固定しておきます。
編み地が冷えたら待ち針を外して完成です!
「長編み」と「鎖編み」の調子を合わせて、方眼の形を整えるとより綺麗な仕上がりになります。意識して編んでみてください。
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。
追記:
・方眼編みの技法を用いて「ボトルカバー」を編みました。
刺繍糸でかぎ針編み「十字模様(方眼編み)のボトルカバー」の編み方
・方眼編みの技法を用いて「フリルモチーフ」を編みました。