我が家で15年ほど育てている「コーヒーの木」があるのですが、幹がひょろひょろと細くてすぐ葉が落ちてしまい、上手く育てられないのが長年の悩みでした。。改善したいと思いつつ月日は過ぎていたのですが、ここ最近在宅時間も増え気温も上がってきたので、一念発起して「挿し木」というものにチャレンジしてみることにしました!うまく発根できたら、今度こそ上手に育てたいと思います!
挿し木にチャレンジするにあたって、それほどお金をかけたくはないけれどまずは形から入りたい私は、ペットボトルで鉢を作り、それにハンギングカバーを付けてペットボトルを隠してしまおうという結論にたどり着きました。というわけで。。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はコットン100パーセントの糸を使って「七宝編み」の模様で「ハンギングカバー」を編んだので、編み図と編み方をご紹介します。
1.材料
NEW エンジェルコットン・・・1玉、かぎ針 5号、縫い針
※セリアで購入した「NEW エンジェルコットン」を1玉使って編みました。
2.編み図と編み方
各編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。
1.底を編む
「わ」の中に6目「細編み」から編みはじめ、毎段6目増しながら10段編みます。11~14段めは、目数の増減なしで編んでください。編み図の「細編み」記号は、すべて「細編みのすじ編み」で編みます。
画像は、編み図のとおりに増し目をしながら、10段+目数の増減なしで4段を編み終わったところです。一度ペットボトルを合わせてみました。今回はハンギングカバーとして使うつもりなので、少し大きめに編んでいます。
底の大きさは、お手持ちのボトルまたは鉢に合わせて決めてください。この時、側面の七宝編み模様は「細編み」5目で1模様になるので、最終的な目数は5の倍数で終わるようにしてください。
分かりにくい場合は、最初の作り目を「わ」の中に5目から編み始めて、毎段5目増しながらお好みの大きさまで編んでください。
2.側面を編む
側面は、「七宝編み」模様を編んでいきます。
15段めは、立ち上がりの「鎖編み」1目→「細編み」を1目編んだ後、かぎ針にかかっているループを引き伸ばします。引き伸ばす長さは「細編み」目4目分を目安にするとキレイに編めます。
ループを引き伸ばしたまま、針先に編み糸をかけて「鎖編み」を1目編みます。続いて、引き伸ばしたループで作った鎖目の裏山部分に「細編み」を1目編み入れます。鎖目の裏山部分(画像の緑の線、→の箇所)へ針先を入れ、糸をかけて引き出します。
さらに糸をかけて2つのループを引き抜き、「細編み」を完成させます。
「七宝編み」が1目編み終わりました。
同様に、かぎ針にかかっているループを引き伸ばす→そのまま「鎖編み」を1目編む→引き伸ばしたまま編んだ鎖目の裏山へ「細編み」を編み入れる を繰り返します。
「七宝編み」を2目編んだら、14段めの「細編み」の頭5目め(画像の→の箇所)に「細編み」を1目編み入れます。
「七宝編み」の模様が1セット編めました。
同様に繰り返して編みます。15段めの編み終わりは、編みはじめの「細編み」の頭を拾って「長々編み」を編み入れます。
15段めが編み終わりました。
16段めの編みはじめは、立ち上がりの「鎖編み」1目を編んだ後、15段めで編んだ「長々編み」の頭を拾って「細編み」を1目編み入れます。続いて「七宝編み」目を2目編んだ後、15段めの「七宝編み」1目めの「細編み」部分の頭(画像の緑の線、→の箇所)へ「細編み」を編み入れます。
15段めと16段めが組み合わされると、「わ」のような模様が浮かび上がります。
16段めの編み終わりも「長々編み」を編みます。
編み終わりの「長々編み」は、段数を編むごとに斜め方向へずれていきます。
同様に繰り返し、「七宝編み」模様を全部で5段編みます。
3.上部を編む
20段めは、「細編み」と「鎖編み」4目の組み合わせを編みます。
立ち上がりの「鎖編み」1目と「細編み」1目を編み、
「鎖編み」を4目編んだ後、「七宝編み」目1目めの「細編み」部分へ「細編み」を1目編み入れます。
同様に繰り返して編むと、20段めで編地が直線になります。
21段めは、20段めの「細編み」の頭には「細編み」を1目、「鎖編み」部分は、鎖目をすっぽりと拾って「細編み」を4目編み入れます。
22段め以降は、目数の増減なしで「細編みのすじ編み」を全部で3段編みます。
ここで一度ペットボトルに合わせてみました。少し大きいかもしれませんが。。だいたい良しとします。
フチは「糸掛け細編み」を編みます。「糸掛け細編み」の詳しい編み方は、以下のリンク「3.編み方」を参考にしてください。
このままペットボトルカバーとして使っても可愛いと思います。ただ、このままだとカバーが大きくてずり落ちてしまうので、上部にヒモなどを通して、巾着のように引き絞って使うと良いかと思います。
ヒモをスレッドコードで編みました。コードの長さは80cmです。4本編みました。
今回糸は1本で編んでいます。糸端を90cmほど残し、「鎖編み」を1目編んだ後、糸端をかぎ針にかけながら「鎖編み」を編んでいきます。スレッドコードの詳しい編み方は以下のリンクを参考にしてください。
バランスを見ながら24段めの「細編み」目の隙間からコードを通し、抜けないようにコードをしっかりと結んだら「ハンギングカバー」の完成です!
ペットボトルを半分にカットし、フタ部分に水通しの穴を開けて鉢を作りました。
ハンギングカバーへ鉢を入れてみました。水耕栽培でも使えそうですし、ポトスを入れてもオシャレになりそうな予感です。ちなみに。。鉢が床へ落ちてしまうとと大惨事になるので、飾るときはある程度の重さに耐えるフックを使用してください。
先に仕込んであった、プラスチックカップで挿し木中の「コーヒーの木」を入れてみました。
ペットボトルの下の部分にプラスチックカップを重ねています。このまま発根してくれることを祈って。。。
「七宝編み」はネット編みに似ていますが、お花のように浮かび上がる模様が可愛くて、個人的にはお気に入りの模様の1つです♪
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。
2021.10.4 追記:コーヒーの木の挿し木 その後
編み物とは関係の無い余談になってしまいますが。。コーヒーの木の挿し木を仕込んだのが2021年6月14日でした。当初は1か月ほどで発根する予定だったのですが、待てど暮らせどなかなか発根せず。。3か月ほどが経過した時に、1つの木だけ新芽が育ってきました。でも他の2つは変化が無く、気が付けば夏が終わってしまいました。約4か月が経過し、そろそろ気温も下がってきたので限界かなと土を落としてみると、見事新芽が伸びていた1つだけ発根していました!
1つでも発根出来て良かった!頑張ってくれてありがとうコーヒーの木よ。
それにしても。。お水は頻回にあげていましたが、根が無い状態で約4か月も枯れないってすごいなと。コーヒーの木は生命力が強いんですね。
早速発根した1つを、プラカップから鉢へ植え替えました。無事育ってね。
今回の結果を見ると、発根の有無は挿し木にした時の葉の大きさ(小さめ)と、葉の枚数(1~2枚ほど)が重要なのかなと思いました。また、発根しなかった挿し木は、植えた時に切り口が潰れてしまった可能性もあるのかなと。。切り口に発根促進剤を塗る方法が推奨されているみたいなので、確実に発根させたければ薬剤を使ったほうが良いかもしれません。
はじめての挿し木チャレンジは、学生時代の夏休みの自由研究のようで楽しかったです♪