かぎ針編みの技法の1つ「巻き編み」という編み目を使って、ふっくらとした模様が可愛い「ミニグラニーバッグ」を編みました。この「巻き編み」目なのですが、同じ編み目なのに「ロール巻き編み」「コイル編み」等いろいろな呼び名があるということを最近知りました。クルクルと糸が巻いている編み目は可愛らしく、個人的にお気に入りな編み模様の1つです。編み図と編み方をご紹介します。
1.材料
刺しゅう糸(1束 約8m)・・・4束
ボタン 1個、かぎ針 3号、とじ針
※ダイソーで購入した1束約8mの刺しゅう糸を使って編んでいきます。
2.編み方
1.バッグのベースを編む
編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。
目と段の数え方は、6目4段1模様になります。大きいバッグを編む場合の参考にしてください。「コイル編み」のかぎ針に糸をかける回数は、8回です。
今回は「鎖編み」13目の作り目で編んでいます。2色を2段ずつ交互に編んでください。編み図は5段めまでしか書いていませんが、全部で12段編みます。
「鎖編み」を13目編んだ後、立ち上がりの鎖目を編み、「細編み」を1目編みます。
作り目を2目とばして3目めに、「長編み」1目を編みます。続いて同じところに「コイル編み」を編んでいきます。かぎ針に糸を8回巻きます。
そのまま作り目に針先を入れて、糸をかけて引き出します。
さらに糸をかけて、かぎ針にかかっているループを引き抜いていきます。一度にすべてのループを引き抜くのは難しいので、ループを1つずつ押さえながら糸を引き抜いていくと編みやすいかと思います。すべてのループを引き抜いた後に、編み糸を少し引いて編み目を引き締めるとコイルが安定します。
さらに糸をかけて、かぎ針にかかっている2つのループを引き抜きます。「コイル編み」が1目編めました。
続けて編み図の通りに、1段めを編んでいきます。最後の「細編み」を途中まで編んだら、糸を変更します。
2色めの糸で最後の「細編み」を完成させます。
同様に、編み図にしたがい2段めを編んでいきます。画像は「長編み5目一度」を編んでいるところです。未完成の「長編み」を5目編み、
糸をかけて針にかかっているループを全て引き抜きます。
同様に編み進め、2段めが編み終わりました。
3段めの最後の目で、糸の色を変更します。
続けて全部で12段編みます。
グラニーバッグのベースが編み終わりました。
2.バッグの側面を編む
編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。
3段は茶色の糸、4段め以降は黄色の糸で編んでいます。
1段めは編地のフチをグルリと「細編み」で編みます。ベースを編む時に横で渡している糸も、一緒に編みくるんでください。
編地の目の拾い方は、短辺は増減なしで13目、長辺は水色の糸の部分は1目、オレンジ色の糸の部分は3目拾って編んでください。角は「鎖編み」を1目編みます。
側面を1段編み終わったら、編地から出ている糸端をカットします。
続けて2、3段めを編み図の通りに編んでいきます。
2段めは短辺は2目一度。長辺は1目おきに2目一度で編みます。
3段めは短辺は増減なし。長辺は1目おきに2目一度で編みます。
3段めまで編み終わったら、糸をカットして編み終わりの処理をしてください。
続けて短辺に黄色の糸をつけて、ボタンホールを編んでいきます。
途中まで「細編み」を編み、ボタンホールの所で「鎖編み」を10目編みます。
編地を裏返し、5目戻って「細編み」で鎖編みを編み留めます。
編地を表に返し、鎖目を2本拾って「細編み」を編み入れていきます。
最後は「細編み」の足を同時に拾って「細編み」を編みます。
続けて、短辺は増減なし、長辺は1目おきに2目一度を編みます。
4段めを編み終わったら、5段めは続けて「鎖編み」を20目編みます。
ボタンホールと同様に、短辺の角に「細編み」で鎖編みを編み留めます。
両方の短辺に持ち手を編みます。長辺は1目おきに2目一度を編んでください。
6段めは増減なしで編みます。持ち手部分はボタンホール同様に、鎖目を2本拾って「細編み」を編み入れてください。
前部分にボタンを縫い付けて完成です!
糸が残ったので、コイル編みのお花を編んでみました。
「わ」の中に6目の細編みで作り目を編み、2段めは鎖編み3目で立ち上がった後、「コイル編み」を2目ずつ全部で12目編みます。3段めに「引き抜き編み」を編んで「コイル編み」を引き締め完成です。水色の花は作り目を茶色で編みました。オレンジと黄色の花は後から茶色の糸で6目の細編みを編み、縫い留めています。
個人的には後から中央を縫い留めたほうが可愛いかなと思いました。
グラニーバッグは形が好きで過去にも何度か編んでいますが、編み方は絶賛模索中です。。まだまだ改良していきたいと思います!
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。