娘が通っている小学校では6年生になると「藍染」体験の授業があるのですが、今年はコロナ流行による自粛の影響で染め体験が中止になりました。。どうしてもやってみたいという娘のリクエストに応えて、「藍染」は材料が用意出来なかったので、代わりに自宅でハーブ染めに挑戦してみました。
ハーブ染めは難しいというイメージがあったのですが、初めてでも自宅の台所で簡単に出来ました!若干の色ムラもまたオリジナリティということで。。。自分の備忘録を兼ねて、ハーブ染めの方法をご紹介します。
なお、今回染めた糸はコットン100パーセントの糸を使っています。ウール100パーセントの糸とは染めの工程が違うので、ご注意ください。
1.材料
ハーブ染めに使う材料は、スーパーやドラッグストア―などで入手出来ます。
今回染めに使用したハーブは、自宅にあった賞味期限切れの物を使用しました。
・豆乳・・・200ml(無調整豆乳を用意してください)
・焼きミョウバン・・・5g(お漬物コーナー等に置いています)
・ハーブ・・・約40g(1種類では量が足りなかったので、ハイビスカス、ローズヒップの2種類を使用しました)
・コットン100パーセントの糸・・・約50g
他に、こし布、ザル、鍋、ボール、温度計、ゴム手袋、混ぜる棒(菜ばしなど)、小鉢、はかりを用意してください。
染めに使用した糸はこちら。太さは並太くらいです。
2.かかる時間・おおまかな手順
糸の下処理~染めた後の乾燥までを合わせると、全部で3日かかりました。
(1日め)糸の下処理(約1時間(乾燥時間を含まない))
- 糸を中性洗剤で洗う
- 豆乳液へ漬け込み(30分)
- 乾燥
(2日め)染めの作業(約3時間(乾燥時間を含まない))
- ハーブ染液を抽出(40分)
- ろ過
- 下染め染色(40分)
- 水洗い
- 媒染(30分)
- 水洗い
- 本染め染色(40分)
- 水洗い・脱水・乾燥
(3日め)
- 完成!
【1日め】糸の下処理
染める前の下処理として、糸にたんぱく質を入れていきます。この工程を省略してしまうと、糸に色が入らなくなってしまうので、必ず行ってください。
(豆知識)
植物染料の多くは、絹やウールなどの動物繊維(主にタンパク質でできている)にはよく染まりますが、木綿や麻などの植物繊維(主にセルロースでできている)には染まりにくい性質をもっています。そこで、植物繊維でできた生地にあらかじめ「タンパク質」を定着させておく処理をおこなうことで、染料を結合させやすくします。
1.糸を中性洗剤で洗う
はじめに、糸を「わ」(かせ)にして、所々を別糸で結びます。
糸がなるべく重ならないように、少し長めのかせにすると良いと思います。
糸を中性洗剤でやさしく洗います。私は台所用洗剤で洗いました。
よく泡を洗い落とした後、洗濯機で1分ほど脱水しました。
2.豆乳液へ漬け込み(30分)・乾燥
「タンパク質」の液を作ります。「ディスポン」という助剤を使う方法もありますが、今回は手に入りやすい「無調整豆乳」を使いました。200mlの豆乳に対して、倍の400mlの水を入れます。
液に糸を入れ、30分ほど漬けます。
30分経ったら、糸をやさしく脱水し、日陰に干します。
液から出した後に、水洗いをしないよう注意してください。
ここで1日めの作業は終了です。このまま完全に乾くまで待ちます。
画像は2日めの朝の様子です。パリパリの素麺のように乾燥しました。
下処理が完成しました!この糸を染めていきます。
続けて2日めの工程へ。。
初めてのハーブ染め「コットン100パーセントの糸を染めてみた」2日め