以前から気になっていた「刺し子糸」を使って、がま口ポーチを編みました。
編み方を「細編み」と「鎖編み」だけで編めるようにこだわり、パッチワークのようなポーチをイメージして、模様違いの四角形のモチーフを縫い合わせることでがま口ポーチに仕立てました。ふっくらとしたシルエットがお気に入りです♪編み図と編み方をご紹介します。
【出来上がりサイズ(口金パーツを含まない)】(高さ)約6cm×(横)約8cm×(奥行)約6cm
1.材料
・刺し子糸(並太/約30m)・・・2個
・口金パーツ(穴あきミニサイズシルバー丸・四角型)・・・1個
かぎ針 3号、口金を縫い付ける用の糸、縫い針、刺しゅう針
※使用した糸は刺し子糸の並太タイプで、糸巻きに巻かれていています。
ダークカラーを2色使いました。
刺し子の糸の太さは2種類販売されていました。今回使用した糸は、一般的な刺しゅう糸よりも多少太いかなと思います。刺しゅう糸のように1本ずつ糸を割けないので、しっかりとまとまったコットンの糸のように感じました。ごく細いコットンの糸玉という認識で使えそうです。
ちなみに。。以下の「かせ」になっているタイプの刺し子糸をかぎ針編みの材料として使う場合は、一度すべて巻いて糸玉にすると扱いやすくなるかと思います。あくまで主観になりますが、糸の太さは並太タイプの半分ほどになるかと思います。
口金はミニタイプを使いました。横幅は約6cmです。穴あき部分に刺しゅう針が通らなかったので、糸通し口の小さなタイプの針を使いました。縫い糸は、刺しゅう糸を1本取りした物を使用しています。
編地のしっかりとしたモチーフなので、内布は付けませんでした。必要であれば用意してください。
2.編み図と編み方
各編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。
編み図の段数はあくまでも目安になります。各モチーフの1辺が約5.5cmの正方形になるように、段数を調整しながら編んでください。最後の段は、1辺が「細編み」20目になるように増し目をしながら編みます。
1.うね編み模様のモチーフ
すべて前段の「細編み」の頭奥1本を拾って「細編み」を編み入れます。19段めは編み図の→の方向通りに、増し目をしながら編地の外側をぐるりと1周編んでください。
「うね編み」の詳しい編み方は「うね編みの編み方」を参考にしてください。
2.「わ」から編みはじめる「細編み」モチーフ
「わ」の中に8目「細編み」から編みはじめ、角で増し目をしながら1段ごとに色を変えて編みます。
モチーフの裏で糸が渡りますが、1段の幅が狭いのでそんなに気にならないかと思います。
3.「鎖編み1目」と「細編み1目」を組み合わせたモチーフ
「鎖編み」19目の作り目から編みはじめ、「細編み」1目と「鎖編み」1目を交互に編んでいきます。18段めは、編み図の→通りに編地の外側を1周グルリと編んでください。
「よね編み」と似た編み方ですが、編みあがりは違う表情の編地になります。
4.よね編み模様のモチーフ
「鎖編み」19目の作り目から編みはじめ、前段の編み目と模様をずらすように「細編み」1目と「鎖編み」1目を交互に編んでいきます。18段めは、編み図の→通りに編地の外側を1周グルリと編んでください。
「よね編み」の詳しい編み方は「よね編みの編み方」を参考にしてください。
5.「鎖編み2目」と「細編み2目」を組み合わせたモチーフ
「鎖編み」20目の作り目から編みはじめ、2段め以降は前段の鎖目に「細編み」1目+「鎖編み」2目+「細編み」1目を編み入れます。16段めは、編み図の→通りに編地の外側を1周グルリと編んでください。
「鎖編み」と「細編み」のみの編み地ですが、目数やパターンを変えることでクラシカルな印象のモチーフになりました。
モチーフをすべて編み終わったら、定規などを使って1辺が直線になるようにまち針で留め、スチームアイロンをかけてください。
3.がま口の組み立て方
箱型になるように、好みの形にモチーフを組み合わせます。
残っている刺し子糸でモチーフを縫いつないでいきます。外側の向かい合った目の半目をそれぞれ拾って巻きかがりで縫います。底の1辺→側面の1辺の順を続けて縫っていくと4回繰り返すことで縫い終わりました。
続けて、グレーのモチーフの底1辺と底モチーフの1辺→みどりのモチーフ側面1辺を縫い合わせます。
底2辺と側面2辺が縫い終わりました。だんだん立体的になっていきます。
さらに、みどりのモチーフ底1辺と底モチーフの1辺→グレーのモチーフの側面1辺を縫い合わせます。
モチーフ5枚がつながりました。最後に残った2辺を縫いつなぎます。
正方形の箱が出来上がりました。
ほどけないように糸端を何度か編地の目立たない所に通し、よぶんな糸をカットします。
口金パーツを縫い付けていきます。各モチーフの中心4か所に印を付けます。
印を付けた4か所に口金パーツの中心と端を合わせ、さらに口金パーツの上部1辺の角とモチーフ1枚の角が合うように位置を決め、糸を使って仮止めをします。
面倒くさがりな私はこの作業を手間に感じて、洗濯ばさみやクリップなどで仮止めしようとしましたが、結果仮縫いをしたほうが編地がずれなくて仕上がりが各段にキレイになるばかりではなく、作業もしやすかったです。ひと手間を省いてはいけないなと反省しました。。口金の仮止め箇所は全部で8箇所になります。
口金パーツの穴を通せる針に持ち替え、縫い糸を使って半返し縫いでパーツを縫い付けます。詳しい縫い方は口金に同封された説明書に書いてあったので、ここでは省略します。
底が深いので、見た目のわりに収納力が高いです。
底は平なので、卓上に置いても安定感があります。
一般的に販売されている、袋に入っているタイプのアメを6個ほど収納してみました。
がま口を閉じても、まだ数個入れられそうな余裕があります。アメならば10個くらいは入るかもしれません。
刺し子の糸は丈夫なので、しっかりとした素材感のポーチに仕上がりました♪深さがこれ以上深くなると物を取り出しにくくなりそうなので、約6cm四方くらいがベストなのかなと思います。皆さまもお気に入りの糸を使って、手作りを楽しんでください♪
読んで頂いてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。