今回は「中長編みのえびコード」を3種類のバリエーションで編んでみました。かぎ針を使って編むコードの編み方のご紹介としては5種類めとなります。
えびコードは伸縮性が少ないので、バッグの持ち手やブレスレット、マスクストラップや巾着のヒモ、コードリボンなどのヘアアクセサリーなど様々な作品へ応用できます。使う編み糸の本数や色によってコードの表情が変わるので、たくさん編んで友人へのプレゼントやバザーの出品物などにするのもおススメです。
かぎ針で編むコードは少しコツが必要ですが、同じ作業の繰り返しなので慣れると簡単に編めます。ぜひチャレンジしてみてください!編み方をご紹介します。
※コード3種類とも、糸の長さはすべて約2mを使って編みました。材料を用意するときは、コード本体を編むために必要な長さ+作品を仕立てるために必要な両端の糸端の長さの合計を用意してください。糸端の長さは、金具を結ぶ場合だとそれぞれ約5cm、ブレスレットなど糸端を結ぶ物やバッグの持ち手など縫い付ける用だとそれぞれ約10cm程度あれば大丈夫だと思います。
1.単色の糸で編んだ「中長編みのえびコード」
1.材料
刺しゅう糸(1色)… 出来上がりサイズの約21倍
かぎ針 3号
※約2mの刺しゅう糸を使って、コードの本体が約9cm編めました。糸端の合計は約10cmでした。
2.編み方
はじめに、作品を仕立てるために必要な長さの糸端を残して「鎖編み」を2目編みます。次に、かぎ針に糸をかけて鎖目1目めの半目(画像の黒い線)と裏山に針先を入れ、
針先に編み糸をかけて引き出します。
さらに針先に糸をかけて、かぎ針にかかっている3つのループを引き抜きます。「中長編み」が1目編めました。続いて、編地を画像の→の方向へ回します。
かぎ針に糸をかけて、画像の黒い線の箇所を1本拾って針先を入れ、針先に糸をかけて編み糸を引き出します。
さらに針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループを3つ引き抜き「中長編み」を完成させます。そのまま先ほどと同様に、編地を左へ回転させます。かぎ針に糸をかけ、回転した編地の左上端のループ3本(画像の線の箇所3本)を拾ってかぎ針を入れ、
針先に編み糸をかけて引き出します。
そのまま針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループ3つを引き抜き「中長編み」を1目完成させます。ふたたび編地を左へ回転させます。
同様に、かぎ針に糸をかける→回転した編地の左上端のループ3本を拾ってかぎ針を入れ、編み糸を引き出す→針先に糸をかけてかぎ針にかかっているループ3つを引き抜く(中長編みを完成させる)→編地を左へ回転させる。を繰り返しながら必要な長さ分を編みます。
編み終わりは、ループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、編み糸の糸端をループに通して糸端を引き、ループを引き締めます。
コードの横幅は約0.8cmでした。
コードに斜めに入ったライン模様がポイントです♪
2.2色の糸で編んだ「中長編みのえびコード」
1.材料
刺しゅう糸(2色)… 出来上がりサイズの約13倍×2本
かぎ針 3号
※約2mの刺しゅう糸2本を使って、コードの本体が約15cm編めました。糸端の合計は約10cmでした。
2.編み方
はじめに、編み糸を2本束ねて作品を仕立てるために必要な長さの糸端を残し、かぎ針編みの作り目を1目編みます。続いて編み糸を1本(水色の糸)使って「鎖編み」を2目編みます。次にかぎ針に糸をかけて鎖目1目めの半目と裏山に針先を入れて糸をかけて引き出し、さらに編み糸をかけて「中長編み」を1目編みます。続いて編地を左へ回してかぎ針へ糸をかけ、単色のえびコード2目めと同様に左上端1本を拾ってかぎ針を入れ、編み糸を引き出します。ここで、休ませていたもう1本の編み糸(紫色の糸)を手前から上へ持ち上げて(画像の→参照)、針先に糸をかけてかぎ針にかかっている3つのループを引き抜きます。糸を持ち替えるときに、強く引きすぎないように気を付けてください。
左へ編地を回した後、かぎ針に糸をかけて編地の左上にある3つのループへかぎ針を入れ
糸をかけて引き出します。かぎ針にループが3つかかっている状態で、編み糸(水色の糸)を持ち替えます。画像のように手前から上へ持ち上げ、
針先に糸をかけて3つのループを引き抜きます。同様に編地を左へ回転させます。
かぎ針に編み糸をかけて、編地の左上3つのループへ針先を入れ、糸をかけて引き出します。かぎ針にループが3つかかっている状態で編み糸を手前から上へ持ち替え、
3つのループを引き抜いて「中長編み」を完成させます。
かぎ針に糸をかける→回転した編地の左上端のループ3本を拾ってかぎ針を入れ、編み糸を引き出す→編み糸を手前から上へ持ち替え、持ち替えた糸で針先に糸をかけてかぎ針にかかっているループ3つを引き抜く(中長編みを完成させる)→編地を左へ回転させる。を繰り返しながら必要な長さ分を編みます。
編み終わりは、最後の1目を編むときに糸を2本束ねて「中長編み」を完成させます。ループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、編み糸の糸端をループに通して糸端を引き
ループを引き締めます。糸端をカットして整えたら完成です!
2色の糸で編んだえびコードは、両面で模様の色が変わります。
画像は紫の糸が多い面になります。
反対側は水色の糸が多くなります。
コードの横幅は、単色で編んだコードと同様の約0.8cmでした。糸を巻きながら編むので、単色のコードよりもわずかですが厚みがあります。ポコポコとした編み目模様がポイントです♪
3.3色の糸で編んだ「中長編みのえびコード」
1.材料
刺しゅう糸(3色)… 出来上がりサイズの約9倍×3本
かぎ針 3号
※約2mの刺しゅう糸3本を使って、コードの本体が約21cm編めました。糸端の合計は約10cmでした。
2.編み方
3本の糸で編む「中長編みのえびコード」は、以前ご紹介した「えびコード」の「中長編み」バージョンになります。
はじめに、編み糸を3本束ねて作品を仕立てるために必要な長さの糸端を残し、かぎ針編みの作り目を1目編みます。続いて編み糸を1本(ピンク色の糸)使って「鎖編み」を2目編みます。次にかぎ針に糸をかけて鎖目1目めの半目と裏山に針先を入れて糸をかけて引き出し、編み糸を持ち替えて(紫色の糸)針先に糸をかけて、かぎ針にかかっている3つのループを引き抜き「中長編み」を1目編みます。続いて編地を左へ回してかぎ針へ糸をかけ、
単色のえびコード2目めと同様に左上端1本を拾ってかぎ針を入れ、編み糸を引き出します。ここで、休ませていた3本めの編み糸(水色の糸)へ持ち替えて、針先に糸をかけてかぎ針にかかっている3つのループを引き抜きます。
編地を左へ回します。
左へ編地を回した後、かぎ針に糸をかけて編地の左上にある3つのループへかぎ針を入れ、針先に糸をかけて引き抜きます。かぎ針にループが3つかかっている状態で編み糸を持ち替え(ピンク色の糸)、
針先に糸をかけて3つのループを引き抜き「中長編み」を完成させます。
同様に繰り返します。かぎ針に糸をかける→回転した編地の左上端のループ3本を拾ってかぎ針を入れ、編み糸を引き出す→編み糸を持ち替え、持ち替えた糸で針先に糸をかけてかぎ針にかかっているループ3つを引き抜く(中長編みを完成させる)→編地を左へ回転させる。を繰り返しながら必要な長さ分を編みます。
編み終わりは、最後の1目を編むときに糸を3本束ねて「中長編み」を完成させます。ループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、編み糸の糸端をループに通して糸端を引きループを引き締めます。糸端をカットして形を整えたら、コードの完成です!
3色の糸で編んだえびコードは、コードの横幅も模様も変わります。
コードの横幅は約1cmでした。厚みは単色のコードとほぼ同様になります。迷彩柄のような編み目模様がポイントです♪
4.「中長編みのえびコード」まとめ
コードにねじれがある場合は、仕上げにスチームアイロンをあてると編地が落ち着きます。
➀が1本の糸で編んだコード、②が2本の糸を使って編んだコード、③が3本の糸を使って編んだコードになります。使った糸の長さはすべて約2mで編みましたが、編み糸の本数を増やすと編めるコードの長さが長くなりました。
すべて同じ編み方なのですが、糸の色で編み目模様が変わるので編んでいて面白かったです。
皆さまもぜひお好きな色で組み合わせを楽しんでみてください。
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。