前回編んだ「半円ポーチ」の半円がきれいに編めなかった問題を解決すべく、今回は半円編みに再挑戦しました。
試作してみた半円は、増し目をする箇所を変更しつつ全部で3種類編みました。
①は、毎段円の編みはじめと編み終わりで増やし目をしました。半円の中央部分は、円の増し目と同じ法則で編んでいます。
②は、増やし目部分が重ならないように、少しずらして編みました。
③は、比較のために前回の半円と同じ、円の増し目の法則を使って編みました。
①は③よりはなだらかになりましたが、両端が平(たいら)になってしまい、きれいな半円になりませんでした。②がきれいな半円に近くなったので、今回は②の編地を採用して「半円ポーチその2」を編みました。編み図と編み方をご紹介します!
1.材料
刺しゅう糸(1束 約8m)・・・6束
ファスナー 約18㎝、かぎ針 3号、縫い針
※ダイソーで購入した刺しゅう糸を使って編みました。画像には5束写っていますが、途中で糸が足りなくなってしまったので、赤色の刺しゅう糸を1束加えています。
2.編み図
画像をクリックしていただくと、編み図が大きくなります。
※編み図から抜けていますが、毎段立ち上がりの「鎖編み」を1目編んでください。
「わ」の中に3目「細編み」の作り目から編みはじめ、編み図の通りに毎段3目増し目をしながらすべて「細編み」で編みます。
3.編み方
1.半円を編む
半円の編地を編んでいきます。2重に作った「わ」の中に「細編み」を3目編み入れます。
編みはじめの詳しい糸の引き締め方は、以下のリンク「2.編み方 1.半円を編む」を参考にしてください。
「わ」の作り目が編めたら、編み図のとおりに増し目をしながら、黄色の糸で8段、薄い黄色の糸で4段、赤い糸で2段編みます。最後の段を編み終わったら、そのまま続けて半円の直線部分を1段ずつ目を拾いながら「細編み」で編みます。全部で29目になります。糸端は一緒に編みくるんでください。同じ編地を2枚編みます。
2.ポーチの底を編む
ポーチの底を編んでいきます。両端が+5目になるように底を編みます。「鎖編み」で39目作り目をして、作り目の裏山を拾いながら「細編み」を編み入れます。編地を表裏に返しながら、全部で6段編んでください。
続いて茶色の糸を2つに分け、底編地の端から5目を残して、29目拾います。全部で4段編んでください。上下同様に編みます。編み終わりの糸は後程使用するので、カットせずに残して置いてください。
3.取っ手を編みつける
半円に取っ手を編みつけていきます。今回はボストンバッグを意識してデザインしてみました。
直線を編むために、目安にとして持ち手を編む位置に糸を通しておきます。
糸を付けて、「鎖編み」を編みつけていきます。編地にかぎ針を通し、
糸をかけて引き抜きます。
そのまま糸をかけずに、かぎ針にかかっているループを引き抜きます。同様に目安の糸にそって、鎖目を編みつけます。
半円の1段手前まで鎖編みを編みつけたら、続けて「鎖編み」を20目編みます。
もう片方も目安の糸を付けます。
同様に鎖目を編みつけます。
もう1枚も持ち手を編みつけます。少し持ち手が頼りなくなってしまったので、また次回の課題にします。。
半円の編地と底を合わせて、底を編んだ時に残しておいた糸で巻きかがります。編地の裏表に気を付けてください。
4.ファスナーをつける
底の編地の5目出ているところにファスナーの端を合わせ、縫い付けます。ファスナーと底の中央が合うように縫ってください。
続いて半円の編地と合わせ、下から5目分両端を巻きかがります。
ファスナーのみみ部分を14cm程以下の画像のように並縫いします。表に出ている糸は長めに、後ろの糸が短めになるように縫ってください。
並縫いした糸をバランスよく拾いながら「細編み」を編みます。
半円部分は42目ありますが、両端の1目ずつは底とつながるので、ファスナーのみみから拾う目数は40目になります。
ファスナーのみみ部分は「細編み40目」を2段編んでください。3段目を編む時に、半円の編地と合わせ「引き抜き編み」で編み留めます。左右同様に編んでください。
最後に、反対側の底とファスナーを縫い留めたら完成です!
大きさは、縦8㎝×横12㎝程度になります。
入口が大きく開くので、物を出し入れしやすいです。我が家ではUSBケーブル入れにしてみました。
ポーチを裏返すと画像のようになっています。
だんだんと私が作りたかったイメージに近づいてきました!この勢いで持ち手の改良版も近々編みたいと思います!
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。