先月我が家の娘が見学旅行へ行き、自分へのお土産に「スーベニアメダル」なるものを購入してきました。

記念に部屋に飾りたいということでしたが、メダルに金具やヒモを通せるような穴がなかったので、メダル全体を包んで飾るケース(フレーム?)を編みました。選ぶ色の組み合わせでケースの雰囲気が変わるので、お好きな色で編んでみてください。編み図と編み方をご紹介します。
【ケースの出来上がりサイズ】外寸:(縦) 約 4.5cm× (横) 約2.5cm
1.材料
・刺しゅう糸(赤)…1束(約8m)
・刺しゅう糸(黄)…約2m
・刺しゅう糸(青)…約0.5m
・その他…かぎ針 3号、閉じ針
※刺しゅう糸(赤)は多めにみて1束としましたが、実際に使用した長さは約5mほどでした。

2.編み図と編み方
1.編み図
編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。「鎖編み」6目の作り目から編みはじめ、楕円形になるように編んでいきます。メダルの形がたまごの形なので、上下で増やし目が少し違います。気を付けてください。
2.編み方
1.はじめに、「鎖編み」を6目編みます。次に、立ち上がりの「鎖編み」を1目編みます。続いて、鎖目の裏山(画像のみどりの線)を拾って「細編み」を6目編みます。

編み図のとおりに端の目で増やし目をしながら、作り目をグルリと拾って1段めを編みます。

2.編み図のとおりに4段めまで編み進めます。

3.5段めは、目数の増減なしで「細編みのすじ編み」を編みます。立ち上がりの「鎖編み」を1目編んだあと、前段の「細編み」の頭奥1本(画像の白い線)を拾って、

「細編み」を編みます。「細編みのすじ編み」が1目編めました。

同様に編み進めます。
4.5段めがすべて編み終わったら、最後の目は「わ」の編み終わりの処理をします。
かぎ針にかかっているループを引き出して、画像のようにカットします。

カットした糸端を閉じ針へ通し、編みはじめの目の頭へ針を入れます。

続いて画像のように、編み終わりの頭半目へ針を入れます。

目の大きさが他の目と同じになるように糸を引きます。

糸端を編地へ通して、余分な糸端をカットします。編みはじめの糸端も同様に、編地に通してカットしてください。

5.6段めは、糸の色を変えて「引き抜き編み」を編みます。編みはじめの糸をつける位置はどこでも大丈夫です。前段の目の頭半目(画像のみどりの線)にかぎ針を入れ、

糸を引き出します。

そのまま次の半目に針先を入れ、編み糸をかけて糸を引き出します。

続いて針先に糸をかけずに、かぎ針にかかっている手前のループを奥のループへ引き抜きます。

同様に繰り返し、「引き抜き編み」を目数の増減無しで1周編んだあと、手順4と同様に「わ」の編み終わりの処理をします。

糸端は編地の表側へ色が出ないように、気を付けて処理してください。

余分な糸をカットします。

6.ケースをかける糸を付けます。赤、黄の糸をそれぞれ約50cmほどにカットし、赤い糸を半分に折ります。たまご形の上部に画像のようにかぎ針を通し、半分に折った糸の中央の「わ」を針先にかけます。

そのままループをある程度引き出し、画像のように引き出したループに糸を2本通します。

2本の糸のほうを画像のように指にかけ、糸端を引いてループを整えます。

ループから指を抜いて黄、青の2本の糸の中央に、ループの根本が重なるように置きます。続いて、赤い糸の糸端を左右に広げます。この時点ではループは固定されていないので、糸を引きすぎてループの大きさが変わらないように気を付けてください。

左右の糸を3本まとめて、ひと結びします。糸がゆるまないように、しっかりと結んでください。

7.ループを固定して、左右の糸をそれぞれ三つ編みに編んでください。私はコルクボードに画びょうで固定しながら編みますが、マスキングテープなどを使ってテーブルに固定しても良いですし、段ボールに切り込みを入れてループを引っ掛けて固定しても良いと思います。

左右の三つ編みを「ちょうちょ結び」で結んでください。

最後に、残った糸をお好みの位置で玉結びし、余分な糸端をカットしたら完成です!

8.実際にメダルを入れてみました。良い感じです♪

ケースを娘に披露し、糸を選んでもらいました。

完成したケースがこちら!

我が家の娘は落ち着いた色合いを好むので、クラシカルなイメージのケースが出来上がりました。ただ、ダーク系の色は編んでいるときに編み目が見えにくいので、編み物初心者さんは明るい色からチャレンジすることをおすすめします。
読んで頂いてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。


