私は読書が好きなのですが、最近は「しおり(ブックマーカー)」が付いていない本が多く、読書を中断するときに少し不便を感じています。そこで不便を解消すべく、刺しゅう糸を使ってかぎ針編みで「ハート型モチーフ」の付いたしおりを作成することにしました。
最初はモチーフだけを編んで「しおり」として使おうかと思ったのですが、かぎ針編みで編んだ編地は厚みがあるので、そのまま本に挟むとページに跡が付いてしまうのが気になりました。どうにか出来ないかなと考えた結果、モチーフはしおりの飾りとして、モチーフと一緒に付けたヒモだけを本に挟めるようにデザインを変えました。挟むヒモを2本にしてみたら、モチーフが重くてヒモだけで支え切れず、本に挟んだときにモチーフがブラブラしてしまったので、しおりにワイヤーを編みくるむことでモチーフを安定させました。
試行錯誤の結果、我ながら使いやすいしおりが出来たので大満足です♪編み図と編み方をご紹介します。
【出来上がりサイズ】(モチーフ)縦 約 3.5cm × 横 約4cm(しおり部分)ワイヤー部:約 15cm、ヒモ:約 25cm
1.材料
・刺しゅう糸(モチーフ中央・ヒモ部分)・・・約 2m
・刺しゅう糸(モチーフフチ・ワイヤー部 )・・・ 約 4m
ワイヤー 1本、ボンド、ビーズ(直径 約5㎜)、かぎ針 3号、刺しゅう針
※アレンジワイヤーはダイソーで購入しました。柔らかくて曲げやすいワイヤーを用意してください。
2.編み図と編み方
1.ハート型モチーフの編み方
編み図をクリックしていただくと、画像が大きくなります。
「鎖編み」9目の作り目から編みはじめ、1段めを編み図のとおりに編みます。1段めを編み終わったら、続けて「鎖編み」を1目編みます。
作り目の周囲をグルリと囲むように、反対側へ2段めを編んでいきます。
3段めは立ち上がりの「鎖編み」を1目編み、編地を裏返してネット部分をすっぽりと拾い「細編み」を1目編み入れます。
続けて、編み図のとおりに3段めを編みます。
同様に編み進め、編み終わりはかぎ針にかかっているループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、編み糸の糸端をループに通して糸を引き、ループを引き締めます。残った編み糸はしおりのヒモとして使うので、カットせずにそのまま残しておいてください。作り目を編んだときの最初の糸端は、編地の目立たないところに処理してカットしてください。
続けてモチーフのフチを編んでいきます。フチを編む時に、モチーフに沿うようにワイヤーをセットし、一緒に編みくるんでください。ハートの先部分に糸を付け、ワイヤーの端を1cmほど残してセットし、「細編み」2目を編み入れます。
3目めもワイヤーをセットしたままモチーフのネット部分に針先を入れ、針先に糸をかけて編み糸を引き出します。
さらに針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループを2つ引き抜き「細編み」を完成させます。これでワイヤーが編みくるめました。以降同様に編み進めます。
ハートの山部分も、ワイヤーを折り曲げながら編みくるんでください。一周編み終わったら、かぎ針にかかっているループを引き伸ばしてかぎ針を抜き、編み糸を通してループを引き締めます。編み糸はカットせずに残しておいてください。
ハートモチーフの中央を編んだときに余った糸端は、モチーフの中央にくるように編地を通して移動させてください。
2.しおりの組み立て方
ワイヤーを好みの長さにカットします。ここでは文庫サイズに合わせて15cmにカットしました。はじめに1cm程度残しておいたワイヤーと合わせて、ワイヤーにボンドを付け、糸をグルリと巻きつけます。このときに、糸が重なって厚みが出てしまうとビーズを通せなくなるので、糸がなるべく細くなるようにワイヤーに巻いてください。
糸を巻き終わったら、余分な糸端はカットします。中央のモチーフを編んだときに残しておいたヒモも好みの長さにカットしてください。ここでは約25cmにカットしました。
モチーフとワイヤーの根本にボンドを付け、ビーズを通します。先にビーズにヒモを通してからワイヤーを通すと、作業がしやすかったのでおススメです。
最後に、ヒモの先がほつれないように「ひと結び」したら【ハート型モチーフのしおり】完成です!
早速しおりを本にセットしてみました。画像は文庫本です。カバーを外してしおりのワイヤー部分を中央にセットし、カバーを戻します。
しおりを使いたいページへヒモを入れ込み、
本を閉じます。再び本を読むときは、ヒモを引いて本を開くことが出来ます。しおりのワイヤー自体に厚みが無いので、本を読み終わるまでしおりを挟んだままでも邪魔になりません。
上から見たところです。ヒモが細いので、紙が折れ曲がったりしていません。良い感じです。
文庫本サイズより少し大きめの単行本にもセットしてみました。ワイヤー部分が短くなりますが、問題なく使えました。
色違いでもう1つ編みました。刺しゅう糸の編み物は色の組み合わせを考えるのが楽しいのでお気に入りです♪
皆さまもお好みの配色で、お気に入りを手作りしてください♪
読んで頂いてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。