今回は、編み地コレクション第6作めでご紹介した「玉編み」というかぎ針編みの技法の続きで、「中長編み3目の玉編み」と「変わり中長編み3目の玉編み」2種類の編み方をご紹介します。
玉編み記号の違いの解説は、以下のリンクを参考にしてください。
1.「中長編み3目の玉編み」の編み方
1.編み図
以下の編み図は、「鎖編み」の作り目11目から編みはじめ、1段めは「1目に編み入れる玉編み」、2段め以降は前段の「鎖編みに編み入れる玉編み」の編地になります。
2.編み方
1.「鎖編み」の作り目から編みはじめ、1段めを編む
編み地を編むかぎ針より、1号大きいかぎ針で作り目をすると、目を拾いやすいです。ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。
4号のかぎ針で作り目を11目編んだら、かぎ針を3号に変更し立ち上がりの「鎖編み」2目と「鎖編み」1目を編み、作り目の3目めに未完成の「中長編み」を3目編み入れます。この時、糸を引きすぎないように、「鎖編み」2目の高さを意識して編んでください。
針先に糸をかけて、かぎ針にかかっているループを1度に引き抜きます。「中長編み3目の玉編み」1目が編めました。
続けて「鎖編み」2目を編みます。
作り目を2目飛ばして、3目めに「中長編みの玉編み」→「鎖編み」2目を2回繰り返して編み、最後に「中長編み」を1目編んだら1段め完成です。
2.2段め以降を編む
立ち上がりの「鎖編み」2目と「鎖編み」2目を編み、前段の「鎖編み」にすっぽりとかぎ針を入れて糸を通し、未完成の「中長編み」を3目編み入れます。
針先に糸をかけ、かぎ針にかかっているループをすべて引き抜いて「玉編み」を編みます。
以降編み図を参考に「鎖編み」2目→「中長編み3目の玉編み」を繰り返し、編んでいきます。
「中長編み3目の玉編み」の編み地完成です!
2.変わり中長編み3目の玉編み(1目に編み入れる玉編み)
1.編み図
「鎖編み」の作り目11目から編みはじめ、「変わり中長編み」3目を1目に編み入れる「玉編み」です。2段め以降は、前段の「玉編み」目の頭を拾って「玉編み」を編み入れます。「玉編み」の足と頭がずれないので、前段の真上に「玉編み」が出来ます。
2.編み方
1.「鎖編み」の作り目から編みはじめ、1段めを編む
編み地を編むかぎ針より、1号大きいかぎ針で作り目をすると、目を拾いやすいです。ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。
4号のかぎ針で作り目を11目編んだら、かぎ針を3号に変更し、立ち上がりの「鎖編み」3目と「鎖編み」1目、作り目の3目めの裏山に、糸をかけたかぎ針の針先を入れます。
そのまま未完成の「中長編み」を3目編み入れます。
また針先に糸をかけて、「中長編み」のループのみ(6つのループ)糸を引き抜きます。かぎ針には、ループが2つ残った状態になります。
もう一度かぎ針に糸をかけ、残った2つのループを引き抜きます。
「変わり中長編み3目の玉編み」が1つ編めました。このまま続けて1段めを編んでいきます。
2.2段め以降を編む
「鎖編み」3目で立ち上がり、さらに「鎖編み」1目を編みます。前段の「変わり中長編み3目の玉編み」の頭を拾い、未完成の「中長編み」を3つ編み入れます。
かぎ針に糸をかけ、未完成の「中長編み3目」のループを引き抜いた後、また糸をかけ、残った2つのループを引き抜きます。「変わり中長編み3目の玉編み」が出来ました。
続けて編み進め、2段めを完成させます。
前段の真上に「玉編み」が並んだ「変わり中長編み3目の玉編み」の編み地が出来ました。このまま編み図通りに編んでいき、編み地を完成させます。
2.変わり中長編み3目の玉編み(鎖編みに編み入れる)
1.編み図
「鎖編み」の作り目11目から編みはじめ、「変わり中長編み3目の玉編み」を前段の「鎖編み」に編み入れる玉編みです。
2.編み方
「1目に編み入れる玉編み」と同様に、1段めを編みます。2段めからは、立ち上がりの「鎖編み」3目と「鎖編み」2目を編んだ後、前段の「鎖編み」にすっぽりとかぎ針を入れて糸を通し、未完成の「中長編み」を3目編み入れます。
針先に糸をかけ、未完成の「中長編み3目」のループを引き抜きます。
また針先に糸をかけ、残った2つのループを引き抜きます。「変わり中長編み3目の玉編み」が1つ編めました。
続けて編み図通りに編んでいくと、編み地の完成です。
最後に、「長編み3目の玉編み」「中長編み3目の玉編み」「変わり中長編み3目の玉編み」の編地を並べてみました。
それぞれの編み目に特徴が出ていると思うので、作りたい作品に合わせて「玉編み」を使い分けると作品の幅が広がると思います♪
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。