かぎ針編みの模様(その9)ークロス編みの編み方

かぎ針編みの模様その9ークロス編みの編み方 編み地コレクション

編み地コレクション第9作めは、「クロス編み」というかぎ針編みの技法を使った編み地をご紹介します。

「クロス編み」とは、「編み目2目1度」と「編み目2目を編み入れる」を同時に行うようなイメージで、クロス模様を作り出す技法です。最初にかぎ針に糸を巻く回数で、クロスが交わる箇所の模様が少し変わります。

「ネット編み」よりも編地が伸び縮みしないので、しっかりとした編みあがりになります。コースターやカゴ、バッグやスヌードなど多彩なアレンジが楽しめます。編み図と編み方をご紹介します。

 

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1.「長編みのクロス編み(最初に2回糸を巻く)」の編み方

1.編み図

「鎖編み」の作り目14目から編みはじめ、作り目の裏山を拾って「長編みのクロス編み」と「細編み」を編み入れます。

「鎖編み」4目の上に「クロス編み」1目が入る計算なので、作り目の数の決め方は

台の目(1目)+長編みのクロス編み目3目(鎖編み4目)×3+端の目(1目)=14目

になります。編地の表と裏を意識しながら編んでください。

 

2.編み方

1.作り目の編み方

編み地を編むかぎ針より、1号大きいかぎ針で作り目をすると目を拾いやすいです。

ここでは編み地を3号のかぎ針で編むので、作り目を4号のかぎ針で編んでいます。

編み図の通りに、「鎖編み」を14目編みます。

 

2.1段めの編み方(表側)

かぎ針を3号に変更して立ち上がりの「鎖編み」4目を編み、かぎ針に糸を2回巻いて、作り目の2目めに針先を入れます。

針先に糸をかけて引き抜きます。かぎ針にループが4つかかった状態になります。

続けて針先に糸をかけ、画像の黒丸で囲った2つのループを引き抜き、未完成の「長編み」を編みます。

未完成の「長編み」をかぎ針にかけたまま、またかぎ針に糸をかけて、作り目の3目め(画像の→の箇所)に針先を入れ、糸を引き出します。

続けて針先に糸をかけて、画像の黒丸で囲った2つのループを引き抜き、未完成の「長編み」を編みます。

再び針先に糸をかけて、画像の黒丸で囲った2つのループを引き抜き、「長編み2目1度」を完成させます。

画像の黒丸で囲った編み終わった「2目1度」のループの箇所に、後ほど最後の「長編み」を編み入れますが、先にかぎ針にかかっているループを用いて「長編み」を1目編みます。

針先に糸をかけてループを2つ引き抜き、さらに糸をかけて2つのループを引き抜き「長編み」を1目編みます。

「鎖編み」を2目編みます。続けて、先ほど「長編み2目1度を編んだ目」(画像の黒丸で囲った黄色い線の箇所)に最後の「長編み」を編み入れていきます。

かぎ針に糸をかけて、ループに針先を入れます。

針先に糸をかけて引き抜きます。画像の黒丸で囲った2つのループを引き抜き、未完成の「長編み」を編みます。

また針先に糸をかけて、2つのループを引き抜きます。

「長編みのクロス編み目」が1つ出来ました。

引き続き、編み図のとおりに残り2つの「クロス編み目」を編み入れ、1段めの最後は「長々編み」を編み入れます。

 

3.2段めの編み方(裏側)

2段めは「鎖編み」1目で立ち上がり、前段の目の頭を拾って「細編み」を14目編み入れます。

「細編み」の場合は、「立ち上がりの鎖目」を目数としてカウントしないので、台の目はありません。前段の「長々編み」の頭に針先を入れて「細編み」を編みます。

前段が「長編み」の箇所は、頭の目を拾って「細編み」を編み、「鎖編み」の箇所は、鎖目にすっぽりと針先を入れて「細編み」を編んでください。

残りの段も同様に、編み図のとおりに編み進めると「長編みのクロス編み目」の編地完成です。

 

 

2.「長編みのクロス編み(最初に3回糸を巻く)」の編み方

1.編み図

最初にかぎ針に巻く回数が3回になるのと、クロス部分のループを引き抜く数が変わる以外は、「長編みのクロス編み目(最初に2回糸を巻く)」とほぼ同じ編み方になります。

 

2.編み方

「鎖編み」の作り目14目を編んだ後、「鎖編み」4目で立ち上がり、かぎ針に3回糸を巻きます。続いて、作り目の2目めに針先を入れて、糸を引き出します。

このまま針先に糸をかけて手前のループ2つを引き抜き、未完成の「長編み」を1目編みます。作り目を2つ飛ばして、3目めにもう1つ未完成の「長編み」を編みます。かぎ針にループが5つかかっている状態になります。

針先に糸をかけて、未完成の「長編み」2目と、後ろのループ1つを同時に引き抜きます。全部で3つのループを同時に引き抜くことになります。編み終わった後には、かぎ針に3つのループが残ります。

続けて、かぎ針にかかっているループで「長編み」を1目完成させ、その後「鎖編み」を2目編みます。

次に、先ほど「長編み2目1度を編んだ目」(画像の黒丸で囲った黄色い3本線の箇所)に「長編み」を編み入れていきます。

かぎ針に糸をかけて、先ほど「長編み2目1度」を編んだ根本のループ2本と、後ろのループ1本の両方に針先を入れます。クロス部分の根本3本の糸を拾うことになります。

針先に糸をかけて引き出します。

そのまま、かぎ針にかかっているループで「長編み」を1目完成させると、「クロス編み」の完成です。

同様に編み続け、1段めを完成させます。「最初に糸を2回巻くクロス編み」よりも、クロスが交わる部分が浮き出ています。

残りの段も同様に、編み図通りに編み進めると「長編みのクロス編み目」の編地完成です。

以下の画像は、「最初に糸を2回巻くクロス編み」の編み地との比較です。向かって左側が2回巻き、右側が3回巻きのクロス編みです。

編み目を立体的にしたい場合は、「最初に糸を3回巻くクロス編み目」がおススメです♪

 

 

3.「長々編みのクロス編み(最初に2回糸を巻く)」の編み方

1.編み図

「鎖編み」の作り目17目から編みはじめ、「長々編みのクロス編み」と「細編み」を編み入れていきます。

「鎖編み」5目の上に「クロス編み」1目が入る計算なので、今回の作り目の決め方は

台の目(1目)+長々編みのクロス編み目3目(鎖編み5目)×3+端の目(1目)=17目

です。編地の表と裏を意識しながら編んでください。

 

2.編み方

「鎖編み」の作り目17目を編んだ後、「鎖編み」6目で立ち上がり、かぎ針に4回糸を巻きます。糸を巻く回数の決め方は、最初に2回巻き+「長々編み」のかけ目2回=4回です。

作り目の2目めに針先を入れて、糸を引き出します。かぎ針にループが6つかかった状態になります。

再び針先に糸をかけながら、未完成の「長々編み」を編みます。

未完成の「長々編み」をかぎ針にかけたまま、また糸を2回かけて、作り目の3目めに針先を入れ糸を引き出します。

再び針先に糸をかけながら、未完成の「長々編み」を編みます。

続けて針先に糸をかけ、手前のループを2つ引き抜きます。「長々編みの2目1度」が編めました。

ここから、また針先に糸をかけながら、かぎ針にかかっているループで「長々編み」を完成させます。続けて「鎖編み」を3目編みます。最後の「長々編み」は、画像の黒丸で囲った黄色い2本線の箇所へ編み入れます。

かぎ針に2回糸をかけて、先ほど「長々編み2目1度」を編んだ目に針先を入れ糸を引き抜きます。

また針先に糸をかけながら、かぎ針にかかっているループで「長々編み」を編むと、「長々編みのクロス編み」が1目完成です。

続けて、編み図のとおりに残り2つの「クロス編み目」を編み入れ、1段めの最後は「4つ巻き長編み目」を編み入れます。

残りの段も同様に、編み図のとおりに編み進めると「長々編みのクロス編み目」の編地完成です。

大きなクロス模様が出来ました。「長編みのクロス編み」と「長々編みのクロス編み」を並べてみました。

「長々編み」がすごく大きく感じます。。太い毛糸で編むときは「長々編み」技法を用いたほうが、クロス模様がくっきりと浮き出るかもしれません。作品に合わせて編み分けてみてください。

 

読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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