JRで購入した乗車券を収納するために、かぎ針編みで「切符ケース」を編みました。
切符ケースには内側にプラスチックの板を貼り付けることで、切符が折れずに収納できるように工夫しています。編み図と編み方をご紹介します。
【出来上がりサイズ】縦 約 7.5cm × 横 約5cm
1.材料
・刺しゅう糸(1束約8m) ・・・3束
かぎ針 5号、プラスチックの板【6cm×7cm】(クリアファイル、PPシート、プラ版 等)、両面テープ、2重リング(2重丸カン)、ストラップパーツ(バネストラップ、ストラップ、ナスカン 等)
プラスチックの板は以下の画像のサイズでカットしてください。上部の細い長方形の穴は、かぎ針が通る高さであればおおよそのサイズで大丈夫です。長方形の下が端から5mmになるように位置を決めてください。
画像は向かって左側から、2重リング、バネストラップ、ナスカン、ストラップ金具になります。
2重リングをケースに取り付け、そこにストラップ金具を付けています。使いたいシーンに合わせてお好みのものを用意してください。
2.編み図と編み方
各編み図をクリックしていただくと、編み図が大きくなります。
1.表地の編み方
編みはじめは「鎖編み」20目の作り目を「わ」にし、鎖目の裏山を拾って「細編み」を編み入れます。
はじめに「鎖編み」を20目編み、編みはじめの1目めに「引き抜き編み」を編みます。このとき、鎖目がねじれないように気を付けてください。
1段めは、鎖目の裏山を拾いながら目数の増減無しで「細編み」を編みます。
2段め以降は編み図の通りに、楕円形から四角形になるように増し目をしながら編みます。
中央に親指で押し出す事で切符を取り出しやすくするためのホールを作りましたが、実際に切符を入れて試してみたところ、娘は取り出せたのですが、私のカサカサの指ではいくらこすっても切符が全然動きませんでした(汗。上部の出し入れ口からも指を入れて取り出すことは出来るので、私の場合はサポート用のホールになりそうです。。
2.裏地の編み方
裏地は切符を取り出すためのホールを作らないので、「鎖編み」の作り目を楕円形に編むところから編みはじめます。
「鎖編み」の作り目を9目編み、鎖目を一周ぐるりと拾いながら編み図のとおりに「細編み」で楕円形に編みます。
増し目の箇所は表地と同じです。最終的に長方形になるように編んでください。
3.切符ケースの組み立て方
ケースを組み立てていきます。編地のほうに両面テープを貼り、プラスチックの板を貼り付けます。テープの粘着部分が板からはみ出さないように気を付けてください。上部は、長方形の隙間の下の部分と編地の最終段が重なるように位置を決めます。板が5mm程度編地からはみ出るように貼り付けてください。
2枚の編地を板が重なるように合わせ、端に糸を付けて向かい合った「細編み」の頭を同時に拾いながら、
側面をグルリと「細編み」で編みます。
角の部分は鎖目に「細編み」を3目編み入れてください。
続けて、立ち上がりの「鎖編み」を1目編み、端に編んだ「細編み」の足を拾って「細編み」を1目編み入れます。
そのまま入口を「細編み」で編んでいきます。前段の「細編み」の頭を拾うときに、板の長方形に開けた隙間からかぎ針を入れて糸を引き出しながら編んでください。
裏から見ると板の端が編みくるまれています。
同様に編んでいきます。板の隙間にかぎ針を入れ、
糸を引き出します。
さらに糸をかけてかぎ針にかかっている2ループを引き抜き、「細編み」を完成させます。
編み終わりは「わ」の編み終わりの処理をしてください。出し入れ口の角に糸がもたついていると、糸に切符の角が引っかかって出しづらくなるので、角が出来るだけすっきりするように外側に編み終わりの糸端を隠して処理してください。
表側の編地の最終段で編んだ角の鎖目に2重リングを付け、お好みのストラップパーツを付けたら完成です!
完成直後は板が固いですが、何度か切符を出し入れしているうちに馴染んできます。
切符が落ちないかケースを振ってみましたが、今のとことしっかりと収まっていて、自然に落ちてくることはなさそうです。念のため切符を入れた後、入口を軽く押さえると良いかもしれません。実際に使用してみて、改善点があればまた改良していきたいと思います!
読んでいただいてありがとうございました。どなたかの参考にしていただけたら嬉しいです。